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2009年04月05日(日) |
【音楽】4月5日は、カラヤン(1908〜1989)の誕生日です。カラヤンのバッハ、ハイドンなんてどうです?(番外編あり) |
◆北朝鮮は、まあ、おいといて。音楽を聴きましょう。カラヤンの誕生日です。
本当は、ニュースは北朝鮮のミサイル発射で持ちきりですからそちらを書くべきなのでしょうが、昨日書いたばかりなので止めます。
日曜の夜ぐらい、好きなことを書きたい。
カラヤンは1908年生まれ、1989年没、ですから忙しいのです。
「忙しい」とは、昨年「生誕100年」で、今年は「没後20年」だから、という意味です。
昨年生誕100年記念コンサートが開かれ、小澤征爾さん指揮、安永徹コンサート・マスターで、
チャイコフスキーの「悲愴」が演奏されました。その時の画像には、先日リンクを貼りましたので、興味をお持ちの方はご覧下さい。
全曲、聴いて、見ることができます。
2009年02月27日(金) 「ベルリン・フィルの安永徹さん、独政府が勲章授与」←安永さんは勲章が欲しくて音楽家になったのではない。しかし、私は嬉しい。
(ココログはこちら)。
今日は、カラヤン生誕101年なのです。
◆カラヤンの定番はR・シュトラウスなどですが、敢えて、バッハ、ハイドンをご紹介します。
カラヤンが最も得意とするのはリヒャルト・シュトラウスの交響詩とか、フル・オーケストラの
「派手系」です。しかし、それではあまりにも当たり前ですし、私は実はR・シュトラウスの交響詩ってあまり好きじゃないのです。
自分が好きじゃないものをお薦めする訳には行きません。
かといって、カラヤンのベートーヴェンとなると、ちょっとどうかな、というのがあります。
そこで思い切って、特に最近の若い人、聴いたこともないであろう、カラヤンのバッハ、ハイドンにしました。
◆ブランデンブルク協奏曲
これはですね。CDでは輸入盤で買った方が遙かに安い。
HMVで見たら、ブランデンブルク協奏曲全曲、管弦楽組曲第2、3番 カラヤン&ベルリン・フィル 送料別で1,684円でした。
国内盤で買うと4千円以上します。
下世話な話が先になってしまいました。
ブランデンブルクのCDなど数え切れないほどありまして、普通は、バッハ専門家や、それに近い、カール・リヒターとか、ヘルムート・リリングとか、
カール・ミュンヒンガーなどを好まれる方が多いでしょう。最近では、更にネコも杓子も「ピリオド奏法」とかいって、
私は今だに定義がよく分からないのですが、ピリオド(Period)奏法とは、「演奏しようとする曲が作曲された当時の演奏方法を現代の楽器で再現しよう」
という試みのようです。ノリントンとか有名ですが、私は何が正しいのかよく分かりません(ピリオド奏法を目指すのが正しいのかどうか、も含めて)。
というか、興味がありません。
カラヤンの演奏は、今の若い方々には却って新鮮かも知れません。
というわけで、早速。
ブランデンブルク協奏曲第3番 第1楽章です。(因みにチェンバロ弾いてるのはカラヤンですよ)。
Brandenburg Concerto No.3 1st mov. Allegro
第3楽章です。
Brandenburg Concerto No.3 3rd mov. Allegro
ピリオド奏法云々は別にして、最近の「ブランデンブルク」はあっさりしたのが多いのですが、
カラヤンのブランデンブルクは、ピリオド奏法もへったくれもない。現代の楽器で現代の奏法で弾いてます。
この頃はそれが当たり前でした。実に豊潤というか、オーケストラを十分に鳴らした演奏です。
当然好き嫌いは分かれるでしょうね。構いません。それがクラシック音楽の鑑賞というものです。
「私は」最初はこれで「ブランデンブルク」を知ったから、違和感がないのです。
◆カラヤンのハイドン。交響曲第94番「驚愕」、第101番「時計」より。
はじめの方でかきましたが、カラヤンは西洋音楽の歴史区分でごく大雑把にいうと、後期ロマン派の時代(大雑把に言うと19世紀後半です)
の作曲家、R.シュトラウス、チャイコフスキー、後期ロマン派には入らないでしょうけど、ワーグナーとか、そういうのが十八番とされていて、
厳密な意味でのクラシック(古典派)、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンの演奏の評価はあまり高くない傾向にあると思います。
色々、クレームが来るとウルサイのでお断りしておきますが、あくまでもこれは、私が抱いている「世間のカラヤン評価の印象」であり、
主観的な記述です。
私も初めてカラヤンの「運命」(何種類か録音が有るはずで、何年版か分かりませんが)を中学生の時に聴いて、
直感的に、「これは、ちょっと、自分の趣味じゃないな」と思ったのを覚えています。
しかし、音楽家というのは年齢と共に円熟しますから。それがまた面白い所です。
ベートーヴェンはそういうわけで、ちょっと止めておきますが、カラヤンのハイドンはまともだと思います。
まず、交響曲第94番「驚愕」、これは3月31日の日記・ブログに、
マリス・ヤンソンス=ベルリン・フィルの演奏の映像を貼り付けましたから、
比べて見ると(そこまでヒマじゃないという方は、勿論結構ですが)面白いかと思います。
「驚愕」「時計」それぞれ、第二楽章、第四楽章を聴いて頂きます(無理に全部お聴きになることはありません)。
ハイドン::交響曲第94番 ト長調 「驚愕」 第二楽章 アンダンテ です。
Haydn: Symphony #94 In G, H 1/95, "Surprise" - 2. Andante
第四楽章 アレグロ・ディ・モルトです。
Haydn: Symphony #94 In G, H 1/95, "Surprise" - 4. Finale: Allegro Di Molto
次は交響曲101番「時計」です。第二楽章の伴奏の刻みが、時計の「チックッタック」を思わせるのでこの愛称が付いていますが、
それは、ずっと後になって付けられた愛称であり、作曲者がこの音楽で「時計」を表現しようとしていたわけではありません。
その第二楽章をお聴き下さい。
ハイドン:交響曲第101番 ニ長調 「時計」 第二楽章 アンダンテ です。
Haydn: Symphony #101 In D, H 1/101, "Clock" - 2. Andante
第四楽章です。
Haydn: Symphony #101 In D, H 1/101, "Clock" - 4. Finale: Vivace
実を言うと、私は、ハイドンのこれらの交響曲の演奏をそれほど色々な指揮者、オーケストラで何度も聴いたわけではないので、
知ったかぶり出来る立場にはないのですが、非常に正統的な立派な演奏なのではないか、と思いまして、敢えてお薦めします。
これは、CDは安いですよ。ハイドン:交響曲第94番&第100番&第101番です。
今日、ここには載せませんでしたが、交響曲第100番「軍隊」も収録されています。
◆古典といいながら、番外編。YouTubeで拾った「ウィリアム・テル」序曲。最後のマーチの部分。
今日は、はっきり言って、音楽がとても地味というか、真面目というか、古典そのものです。
それはそれで終わらせるのがスジでしょうが、得票数が悲惨なことになりそうですし、最近の方は生前のカラヤン知らないんですよね。
指揮している映像がネットを通じて見られるようになったのは有り難いことです。
バッハ、ハイドンと何にも関係ありませんが、カラヤン=ベルリン・フィルによる、
ロッシーニ:歌劇「ウィリアム・テル」序曲の最後、「スイス軍の行進」の景気のいい部分。
映像と演奏をお楽しみ下さい。
こういうの、バカにしたものじゃないんです。カラヤンはこういうポピュラー名曲を沢山レコーディングしてくれました。
音楽を知ったばかりの子どもの頃の私は、カラヤンの「ロッシーニ序曲集」の「レコード」を擦り切れるほど聴いたものです。
オーケストラの醍醐味を世界に知らしめたカラヤンの功績はやはり、偉大だと思います。
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2007年04月05日(木) 「イージス艦情報、わいせつ画像交換で拡散」←「・・・・・・・」
2006年04月05日(水) 「日航機の“開扉”着陸、車輪格納庫内ピストン損傷で」 これは最早、業務停止命令だな。
2005年04月05日(火) 「第162回通常国会」で争点になるはずだったことが、全てうやむやになっている
2004年04月05日(月) 株価は高値を更新しているが、日本国の借金は670兆円もあり、多分人類史上最悪である。
2003年04月05日(土) 「調理見習いの従業員を虐待していたイタリア料理店の店主を逮捕。」虐待する人間の心理