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JIROの独断的日記
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2003年04月05日(土) 「調理見習いの従業員を虐待していたイタリア料理店の店主を逮捕。」虐待する人間の心理

◆記事:大阪府警岸和田署は4日、調理見習い中の女性従業員(21)に対して、約3ヶ月にわたってフライパンで殴るなどの暴行を繰り返していたとして、岸和田市のイタリア料理店経営、湯浅忍容疑者(36)=同府泉佐野市春日町=を傷害容疑で逮捕したと発表した。湯浅容疑者は、任意で聴取を受けていた妻(36)とともに同日、大阪地裁岸和田支部に傷害罪で起訴された。二人とも容疑を認めているという。

調べでは、湯浅容疑者らは、見習調理師として昨年7月に雇った女性に対し、同年11月から今年2月にかけ、「修行のためだ」などと言って腹部をけったり、フライパンで殴ったりの暴行を加えた疑い。
女性は2月に風邪薬を大量に飲んで病院に運ばれた。この際、医師が女性の全身に内出血を伴う無数のあざがあるのを見つけ、「虐待の疑いがある」と同署に通報していた。

◆所感: どうしてこういうことが起きるのか。人間には、無抵抗の対象に対して暴行を続けていると次第にそれが快感になってくるという恐ろしい性質がある。これは私が勝手に考えているのではなくて、心理学者が述べている事である。この事は知っておいたほうが良い。

例え、暴力ではなくても、いじめにはこういう性質がある。あまりに無抵抗だと相手が増長するわけである。この気の毒な調理見習いの女性は、非常に真面目で、暴力も修行のうちと自分に言い聞かせていたのだろう。しかし、風邪薬を大量に飲んだというのは明らかに自殺未遂である。最近は我慢が出来ない若い人が多い中でこの女性は我慢しすぎてしまったのだ。

料理人の世界で「しごき」が日常茶飯事であると聞く。本件は明らかにその程度が常軌を逸しているが、この記事を読んでドキッとしている「親方」も多いのではないかと想像する。

「人の身体を障害した者は、10年以下の懲役又は30万円以下の罰金若しくは科料に処する」(刑法第204条)

「暴行を加えた者が人を傷害するに至らなかったときは、2年以下の懲役若しくは30万円以下の罰金又は科料に処する」(刑法第208条)


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