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JIROの独断的日記
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2008年03月22日(土) シンフォニック・バッハ

◆はじめに

最近、天下国家を論ずるのに疲れました。また、論ずるほどの問題もあまりありませんし、

過去六年、散々論じてきましたが、当然のことながら、世の中、一個人のブログで変わるわけもありません。

よって、特に論ずるテーマが見当たらない、又は、その気にならないときは、音楽の事を書かせて頂きます。


◆今日の特集について、はじめに。

昨日(3月21日)はヨハン・セバスチャン・バッハ(J.S.バッハ)の誕生日でしたので、一日遅れですが、バッハ特集です。

今日は、アップしたファイルがとても多いのですが、いつも書きますけれども、全てをお聴きになることはありません。

今日のテーマは「シンフォニック・バッハ」です。

つまり、バッハのオリジナル(様々な楽器、編成)の曲をオーケストラ用に編曲したものを聴いて頂こう、という企画です。

これらは、昔のストコフスキーという指揮者が30年近く常任指揮者をしていた、フィラデルフィア管弦楽団の為にオーケストラ用に編曲したものです。

ですから、オーケストラ版(太文字で曲名が書いてあるファイル)を聴いていただけば、いいのです。

しかし、オリジナルの曲がどういうものなのか、知りたい方もいらっしゃるだろうと思い、それぞれの曲にオリジナルの演奏を並べました。

これらは、もし興味があったら、お聴き頂けば良いのです。勿論、オリジナルだけ聴いてくださってもいいし、

オーケストラ版、オリジナル全てを聴いて下さっても構いません。ご自由にどうぞ。

それでは早速、音楽にいきましょう。


1曲目は、何度も聴いて頂いていますが、何度聴いても美しい。

チェンバロ協奏曲BWV1056ヘ短調からラルゴ(通称「バッハのアリオーソ」)をオーケストラに編曲したものです。

ダウンロード AriosoBWV1056.mp3 (5539.5K)

音に柔らかさが出て、音楽に包み込まれるようで良いと思うのですけどね。

オリジナルは本当はチェンバロでなくてはいけないのですが、現代のピアノ弾いた演奏をどうぞ。

ダウンロード BWV1056Largo.mp3 (2566.7K)

ピアノの単純な音の中に素朴な慰めがあります。


2曲目はオルガン曲でBWV564 トッカータ、アダージョとフーガという曲から、アダージョ。オーケストラ版です。

ダウンロード BWV564BBC.mp3 (4224.6K)

心が安らぎます。

この、オルガン原曲です。

ダウンロード BWV564AdagioOrgan.mp3 (4507.0K)

オルガンの優しい音が印象的です。


3曲目はオリジナルはコラール(合唱)で「われらが神はかたき砦」BWV302です。オーケストラ版をどうぞ。かなり後半で盛り上がります。

ダウンロード AMightyFortressIsOurGodBWV302.mp3 (2945.9K)

こういう風に終わりにかけて、ワーッと盛り上げるのがストコフスキーのアレンジのひとつの典型的なパターンです。

オリジナルのコラールです。、

ダウンロード BWV302byRilling.mp3 (1167.9K)

お聴きの通り、本当は淡々としています(笑)。


4曲目は、無伴奏ヴァイオリンの為のパルティータ第3番の第一曲、プレリュードのオーケストラ版です。

ダウンロード PartitaNo3PreludeBWV1006.mp3 (3534.7K)

もともと、一本のヴァイオリンの為の音楽ですからこれをオーケストレーションするといっても、ちょっと難しかったみたいです。

結局、ヴァイオリン・セクションの皆さん、ご苦労さん。で、あとはところどころヴァイオリンの旋律をフルートが吹いたり、低音をちょっと付け加えた程度になっています。


ヴァイオリンによる原曲です。演奏は私が非常に気に入っているジェームズ・エイネスというカナダのヴァイオリニストです。

ダウンロード PartitaNo3PreludeBWV1006Ehnes..mp3 (3845.6K)


5曲目は、バッハのヴァイオリンソナタにも、無伴奏ではなく、チェンバロ伴奏付きのソナタがありまして、綺麗な曲が沢山あるのですけれども、

今日は第四番。BWV1017 第一楽章「シチリアーノ」です。バッハのシチリアーノというとフルート・ソナタが有名ですが、これも大変美しい。

オーケストラ版をどうぞ

ダウンロード ViolinSonataBWV1017SicilianoOrchestra.mp3 (2677.1K)

綺麗ですね。この曲のオリジナルを先ほどのジェームズ・エイネス氏の演奏で、どうぞ。

ダウンロード ViolinSonataBWV1017SicilianoEhnes.mp3 (3660.2K)

うーん。美しいですねえ・・・・。


6曲目です。ストコフスキーはなんでもアレンジしちゃうのですね。

ピアニストなら誰でも勉強しなければならない「平均律クラヴィーア曲集」ってのがあります。この第2番。

これらは全て「前奏曲とフーガ」という二つの部分で一曲なんですが、ストコフスキー先生、前奏曲は難しすぎたのか、フーガのところだけ、

オーケストラ用に編曲しました

ダウンロード WellTemperedNo2FugaOrchestra.mp3 (1921.3K)

盛り上げていますねー。

オリジナル、これは前奏曲の早い動きからはじまります。演奏は超一流。スヴィヤトスラフ・リヒテル。

ダウンロード PreludeFugaNo2Richter.mp3 (2819.1K)

曲の終わり。オーケストラ版がいかに盛り上げているかお分かり頂けたと思います。


最後です。コラール「目覚めよ、と呼ぶ声あり」オーケストラ版です。

ダウンロード BWV645Wakeupcallusthevoice.mp3 (3809.6K)

これはとても良いと思います。オーケストラ以外でもあらゆる形態で演奏されます。

私は、この曲を聴く度に、魂が慰められるのを感じます。

オリジナル。トン・コープマンという大先生によるオルガンでどうぞ。

ダウンロード BWV645TonKoopmanOrgan.mp3 (3571.4K)

コラールのパートの音を出しているのは、オルガンの「トランペット管」という種類の管なのですが、

あの「べー」という音が気になるかならないか、人によるでしょうね。


今日は大変多くなってしまいましたが、しばらくお楽しみ頂けるのではないかと思います

CDですが、ストコフスキー・シンフォニック・バッハ第2集で、聴けます。

それでは、失礼します。

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