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JIROの独断的日記
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2007年03月22日(木) 「タミフル異常行動は22件=販売開始後6年、成人も7件−厚労省」←何度も書くが、タミフルは年間延べ300万人が飲んでいる。

◆記事:タミフル異常行動は22件=販売開始後6年、成人も7件−厚労省

インフルエンザ治療薬「タミフル」服用後の異常行動問題で、輸入販売元の中外製薬が2001年2月にタミフルを販売開始して以降、

異常行動を起こした事例は計22件に上ることが21日、厚生労働省のまとめで分かった。

うち15件は10代、7件は成年の事例。同省はこれまで、死亡例を除き公表していなかった。 (2007/03/21-20:47)


◆コメント:発表する役所も、報道するマスコミもどうしてこんな簡単なことができないのか。

前回、書いたのは、約一ヶ月前である。

こちらが、エンピツ、こちらがココログの当該記事へのリンクである。

全然、状況が変わらないので、同じ事を強調するしかない。

記事を読んで下さい。記事の見出しも含めて。

タミフル販売開始後、6年間で異常行動(飛び降りて死んだ例だけではない、ということ)が22件、報告されている

如何にも、不完全な記事である。22件は22人なのか。延べ人数なのか。

異常行動の内訳は。そもそも「異常行動」の定義は?

そして何よりも、この6年間にタミフルを飲んだ患者の数は

(前回書いたようにWHOによれば、年間300万人の日本人がタミフルを服用しているという。)?


◆分母がわからなければ、確率が出ないだろ?

それぐらいのことは、いくら数学、理数系が大嫌いな私だって分かる。

テレビ・新聞の記者やデスクは、全員それが分からないほどバカなのか?

どんな薬にも重大な副作用があるのだ。


◆私は、「重大な副作用」として「精神錯乱」を含む薬を8年も飲んでいるが、一度も「重大な副作用」を経験していない。

タミフルのことを書いたときに、「お前、自分が飲むことになったら飲めるか?」という御質問を読者から頂戴した。

何の躊躇いもなく、飲める。というのが、私の答えである。


あまり、書きたくないことなのだが、その根拠を示すために、書くことにする。

私は、8年前にうつ病になり、入院した経験がある、精神科の患者である。

発病の経緯は、書きたくない。ご勘弁いただきたい。


精神科の患者といっても、うつ病は精神病とは云わず、気分障害(Mood Disorder)という範疇に属するのだが、それは、まあ、いい。

精神科の患者は皆、「嬌声を発し、暴れ回る」キチガイだと思っている人は多いだろう。

そういう方は、「精神科の患者」であるところの私が書いた過去1,500本以上の記事をお読みのうえで、

それらが、いわゆる「狂人」の文章であるかどうか、ご判断いただきたい。。

普通に読んで下されば、私の意識、理性は正常であることがお分かり頂けるだろう。

しかし、その私は今でも、再発防止の為に抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬を飲んでいる。

精神科の薬は向精神薬というぐらいで、精神状態(正確を期するために書くならば、うつ病の場合、「気分」)をコントロールするための薬である。


当然、副作用も精神症状となって発現することが多い。

私は、今、抗うつ剤のアモキサン(一般名:アモキサピン)、抗不安薬のレキソタン(同:ブロバゼパム)、

そして、睡眠薬のサイレース(同:フルニトラゼパム)の3種類の薬を毎日飲んでいる。

本当は、プロが使う本で、素人が勝手に読むべきではないが、病院や開業医を訪ねると、医師の机に大抵置いてある、

治療薬マニュアル、又は今日の治療薬という本を私は持っている。

これで、私の飲んでいる薬を調べると、3つとも「重大な副作用」に「錯乱」、「幻覚」、「刺激興奮」など(まだまだ、羅列してある)を含んでいる。


私が強調したいのは、タミフルの副作用を過度に恐れる人から見れば、

もっと「恐ろしげ」な薬をずっと飲み続けているが、「異常行動」が出現したことはない、という客観的事実である。

疑り深い人の為に念を押そう。

もしも、私が「異常行動」を起こしているのに記憶が無いのであれば、

家人が主治医に連絡し、「措置入院」(精神保険指定医二人以上の診断で可能となる強制入院)させられているはずである。

そして、もし、そういうことがあったならば、日記に長い空白があるはずだ。だが、ご覧の通り、ほぼ毎日書いている

(エンピツの2002年の4月から9月は空白が多いが、これは、まだ本気で書いていなかっただけである)。



私だけでは、わずか一例ではあるが、私は精神科に通っているから他の患者さんも知っている。

彼ら、彼女らは皆、多かれ少なかれ、こういう薬を飲んでいるが、「重大な副作用」が起きたのを見たことも聞いたこともないのだ。


◆結論:薬には主作用と副作用がある。主作用の恩恵に浴している人の方が遙かに多いから、タミフルが使われているのだ。

タミフルはインフルエンザの抗ウイルス薬である。インフルエンザは感染症(伝染病)である。

マスコミが、やたらと素人の不安を煽り、インフルエンザの患者がタミフルをのまず、

インフルエンザが治らないまま(少々熱が下がったからといって)、学校や職場に出てくるようなことになったら、「社会の迷惑」なのである。

各メディアは、このような社会的影響を考えてから報道するべきである。



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