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2006年09月16日(土) |
「継続は力なり」祝・「こち亀」連載30周年 |
◆「こち亀」は全巻持っているのです。
週刊少年ジャンプで秋本治氏が「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(通称、「こち亀」)の連載を始めたのが
1976年で、本日、30年になるという。
私は、マンガのことは詳しくないのだが、「こち亀」は、どういう経緯で知ったか記憶が定かでないのだが、大人になってから、たまたま読んで面白いと思った。
私の「笑いのツボ」に丁度、はまるのである。それで、一冊、また一冊と買い足して、今やなんとコミック151巻全巻揃っている。
マンガの世界一般の傾向というか、雰囲気が分からないので、プロの漫画家や、マンガ好きの人々の間で「こち亀」がどのような位置づけなのか分からない。
また、マンガを描く段取りも技術的なことも一切分からない。まず、とにかく私は好きなのである。「好き」に理由はない。好きだから好きなのだ。
どういうマンガか全くご存じない方は、今までの全作品のストーリーや登場人物を全て網羅した、
こち亀データベースというものすごいサイトをご参照頂きたい。
このサイトは個人の「こち亀」ファンが運営しておられるのだが、これほど完璧なデータベースは珍しい。
◆30年間も一度も休載したことがない、という偉業
マンガの世界には不案内ではあるが、
原則として一話完結のギャグマンガを、30年間、ただの一度も穴を開けずに描き続けた秋本治氏は立派だ。
一昨日、日本経済新聞の文化欄に秋本氏の随想が載っていた。
30年続いたのは、特別なコツがあるわけでも何でもなく、
「自分が憧れていたプロの漫画家になることが出来、連載を持たせて貰えたのだから、毎回一所懸命に描いてきただけだ」
という、何のてらいもない言葉に感心した。
このマンガはバイクだとか、戦車だとか、モデルガン(というか、マンガだから、本当の銃器)など、
メカニックなアイテムが沢山出てくる。
ああいうものは、正確に描かないと、すぐにそれぞれのマニアの読者から抗議の手紙(メール?)が来るのだそうだが、
毎回、細かいところまで(勿論アシスタントが何人もいるのだが)丁寧に仕上げている。
「モノ」だけではない。
株やM&Aの話。錦鯉の養殖の話。地下鉄を敷設する際の工法、都市計画、携帯・PHSの電波の飛ばし方、
いずれも、詳細を勉強していることが明らかなのだ。これはすごい。
さらに、飽きられないために、常にその時代の流行をさぐり、知らないことは調べ、勉強してネタを貯めてゆくのだという。
確かに、読み返してみると、「たまごっち」が流行った時期には、実に細かいところまで調べた形跡が歴然としている。
携帯しかり。パソコンしかり。だからこそ、大人も読める作品になったのだろう。
秋本治氏は想像を絶するほど真面目な努力家なのだ。
そして、何よりもまず、「こち亀」はギャグマンガなのだから、毎回人を笑わせなければならない。
オチがパターン化したら読者に飽きられる。人気がなくなったら、すぐに連載中止になるのだ。
激烈な競争の世界で30年間生き残り、その間ただの一度も穴を開けなかったというのだから、ただただ、感服する。
◆偉業は称讃されるべきだ。
私が、エンピツでWeb日記を始めたのは、たったの4年前である。
ほぼ毎日更新するが、原則としてそのときの世の中の出来事に論評を加えるわけで、
つまり「ネタ」はふんだんにある上に、「文章」を書いたら作業は終わりだ。
そこから絵を描く必要はない。
マンガ家は、そこから、どのようにコマ割りをして、どの台詞をどのキャラクターに喋らせるか、を考え(ネームっていうの?)それから描画する。
言うまでもなく、決定的な相違は、私は嫌になったら止めればよいが、漫画家は仕事だということである。
売れなければ路頭に迷うのである。
考えれば考えるほど、秋本氏がやってきた仕事が(まだ続いているが)並大抵の精神力で出来ることではない、と思う。
秋本さん、30周年おめでとうございます。これからも楽しみに読ませて頂きます。
2005年09月16日(金) 民主党後継、岩國さんの名前が何故でない?/ 郵政反対派の得票数の方が多かった。
2004年09月16日(木) Iraq war illegal, says Annan(BBC) <国連総長>「イラク戦争は違法」 初めて明言←昨日述べたとおり。
2003年09月16日(火) 問題を解決するためには、それなりの段階を経ねばならない。名古屋立てこもり事件に思う。