JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事1:金融庁が中央青山監査法人に業務停止命令 [東京 10日 ロイター] 金融庁は10日、カネボウ旧経営陣による粉飾決算事件に関連して、4大監査法人の一角を占める中央青山監査法人(東京都千代田区)に対し、一部業務停止を命令した。 ◆記事2:2005年2月7日衆議院予算委員会会議録より抜粋 【引用開始】 ○岩國委員 総務大臣、厚生大臣、お忙しいでしょうから、どうぞお引き取りいただいて結構でございます。 次に、西武鉄道の株式の問題について質問させていただきます。 西武鉄道の株式取引について、違反状態で長年取引が継続されておったということは大変残念なことであります。 こうした点について、金融庁としては、いつから違反状態が発生し、その結果として不測な損害をこうむった投資家は、投資金額はどれぐらいなのか、徹底的にこれは調査すべきじゃありませんか。 きょうも、この瞬間も、違反状態にある株式が東京証券取引所で取引されているんじゃありませんか。 そういう疑惑の中で、取引所の中で取引されているものには違反状態にあるものはないんだという潔白宣言がいつできるのか。どうぞお答えください。 ○伊藤国務大臣 委員が御指摘をされた事例も含めまして、昨年の秋以来、不適切な事例が続いております。 私どもといたしましては、証券市場の信頼性を確保するためには、適切なディスクロージャーが極めて重要であると考えておりまして、 こうした観点から、国民のディスクロージャー制度に対する信頼を確保していくために、その対応策を昨年の十一月、そして十二月に公表をさせていただいたところでございます。 その中の対応策の一つ一つを強力に進めていくことが重要だというふうに考えておりまして、今、その違反状況を是正していくことが重要だというお話がございました。 この対応策の中でも、開示企業すべてに対して、有価証券報告書の正確性、これを自主的に点検をしていただきたい、その要請をさせていただいて、 すべての開示企業から報告をいただいたところでございます。 その報告の内容を私どもとして精査をして、そして適切なディスクロージャーをさらに進めていくための対応策というものをさらに進めていきたいと考えているところでございます。 ○岩國委員 私がお伺いしているのは、潔白宣言がいつまでにできるというめどは全くないのかどうかということ。もう一度お答えください。 ○伊藤国務大臣 今、答弁をさせていただきましたように、昨年の十一月、そして十二月に公表させていただいたこの対応策、その一つ一つを強力に推進していくことが重要だというふうに考えております。 先ほど来お話をさせていただいているように、まず開示企業の自主的な点検、これを要請させていただいたところでございますし、 また、各取引所においても、その上場のあり方について、これを見直していただくことを要請させていただいて、その要請を踏まえて見直しについて実施をされているところでございます。 そうしたさまざまな施策というものを展開しながら、委員から見ても、そして投資家から見ても、日本の証券市場の信頼性というものは間違いないものである、 そういうふうに信頼性というものを確保できるために、私どもとしても一生懸命努力を続けてまいりたいと考えております。 ○岩國委員 私の質問に二度も答えていただけなかったということは、要するに、潔白宣言はきょう現在も出せないし、しばらくの間、疑惑の、違反株式の取引はきょうもあしたも続けられるということですね。 【引用終わり】
中央監査法人が行政処分を受けたのは、カネボウの粉飾決算を見逃した・・どころではなく、粉飾のやり方をアドヴァイスしたことが明らかになったからである。 ◆民主党の岩國哲人議員が、カネボウが発覚する前に、金融庁に警告していた。 記事2は少々長いが衆議院の会議録の一部である。 ◆他に違法な株は取引されていないか?と訊かれて当時の伊藤金融相は「企業が自主点検中」と答えた。 岩國議員は、当時の金融相、松下政経塾出身のトッチャンボーヤ、伊藤金融大臣に、 「西武鉄道以外にも、上場基準を満たしていない株式が上場されているはずだ。金融庁は調べたのか?いつまでに調べ終わるのか?」 と尋ねた。すると驚くべき答えが返ってきた。 「上場会社に、有価証券報告書に誤りはないかどうか自主点検するよう要請している」 というのだ。アホか? 西武鉄道と同じように、故意に違法な株を上場させている会社があったら、馬鹿正直に、「すみません。嘘の決算をしていました」と白状するわけがない。 岩國議員が危惧したとおり、この予算委員会の後、カネボウの粉飾決算が発覚した。 天下の大企業、西武鉄道とカネボウが粉飾していたのだ。これが、不正の全てと考えられますか? ◆行政府の監督責任を追及すべし。 証券取引等監視委員会が上場企業を片っ端から検査するべきなのだが、日本の証券取引等監視委員会では、人数が少なすぎて、全部を検査出来ないのだ。
2005年05月11日(水) 「マスコミ批判に同感」という人が非常に多いが、マスコミは読んでいないようだ。
JIRO
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