DiaryINDEX|past|will
2006年03月23日(木) |
「<日テレ>ニュース番組のやらせで厳重注意 総務省」 厳重注意で済ませていいのか。 |
◆記事:<日テレ>ニュース番組のやらせで厳重注意
総務省は23日、日本テレビ放送網が昨年7月と9月に放送したニュース番組「ニュースプラス1」「きょうの出来事」内で、
取材スタッフによるやらせがあったとして、文書で厳重注意し、再発防止を求めた。
番組内の「個人情報流出の裏側」をテーマにした企画で、個人情報を売買する「名簿屋」から「顧客」が名簿を購入するシーンをそれぞれ30秒〜1分間計3回放送したが、
「顧客」は架空の人物だった。 [ 03月23日 19時04分 ]
◆コメント:ヤラセは何故大問題にならないのか?
この問題は過去において何度も取り上げたが、再び、書く。
報道の第一義的な使命は、真実を客観的に伝えることである。
その事実を視聴者がどう評価するかは、基本的には視聴者の知識と思考力、価値観に委ねられる。
副次的な使命は、高度に専門的なテーマに関して、視聴者の理解を助けるために補助的な説明を加えることである。
「ヤラセ」とは、第一義的な使命を果たしていない、ということであるから、これは、もはや報道とは言えない。
ところが、世間はNHK職員に放火犯がいたときには大騒ぎするが、ヤラセには寛容である。だから繰り返される。
また、或る報道機関のヤラセが発覚したとき、他の報道機関は驚くほど寛容で、ごく短いニュースとして伝えるのみである。
これは、何故かというと、自分もヤラセを行っているからである。
◆過去の例。
僅か2か月半前に書いたばかりだが、覚えていろ、という方が無理なので、1月15日の記事を読んでいただきたい。
ご覧の通り、キー局全てについてヤラセが発覚している。
以前、あるエキストラ事務所の人にきいて驚いたが、テレビニュースの「街頭インタビュー」は、たまたま通りかかった人ではないそうだ。
エキストラ事務所に登録している「セミプロ」というか、素人だが、テレビに出ることには慣れている者が、予め発言内容まで指定されて映されているのである。
質問されると、素人なのに「待ってました」とばかり流暢に話す人が多く、私は以前から不思議に思っていたが、これで、その理由が分かった。
勿論100%エキストラではない。
突発的な事件ではエキストラの手配も間に合わないから、本当のブッツケになる。
しかし、一般的、普遍的な話題。例えば「小泉政権についてどう思いますか?」とか「憲法改正について何か?」という類はヤラセが多いのだそうだ。
◆インタビューはまだしも「虚偽」を「真実」として伝えることは許されない。
何度も書くが、これは、報道機関の本質に関わる問題なので、総務相は厳重注意などで済ませるべきではない。
嘘を真実と偽って報道したテレビ局には、少なくともニュース番組の放送を3か月或いは半年間禁止するぐらいの厳罰に処すべきである。
これは民放にとっては、スポンサーを大量に失うことを意味する。下手をすると、会社が潰れる。しかし、それぐらいの恐怖感を与えないとだめだ。
それとも、総務省がずいぶんと寛大なのは、何か弱みでも握られているのだろうか。
2005年03月23日(水) フジテレビvsライブドアに関する東京高裁の決定は、やんわりとライブドアにも警鐘を鳴らしています。
2004年03月23日(火) 「小惑星が地球にニアミス」かなり、危なかったですよ。
2003年03月23日(日) 戦争は、アメリカ兵の心身をも蝕んでいる。PTSD(心的外傷後ストレス障害)はベトナム戦争後に作られた病名である。