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2005年07月30日(土) |
<日航機トラブル>逆噴射不作動で着陸 子会社の整備ミス←日本人の仕事の質の低下 |
◆記事:<日航機トラブル>逆噴射不作動で着陸 子会社の整備ミス
日本航空の羽田発新千歳行き1001便(乗員・乗客284人、ボーイング777ー300型機)が24日、左右エンジン(各1基)の逆噴射装置が作動しないまま着陸していたことが分かった。けが人や混乱はなかった。直前に子会社に委託した整備作業の終了時、同装置を不作動にする安全ピンを抜き忘れたのが原因で、同社は26日、今井孝雄・日航インターナショナル常務整備本部長を報酬1カ月10%カットの社内処分を発表。国土交通省は再発防止策を講じる文書で厳重注意した。
日航によると、同機は始発便で24日午前7時57分ごろ、北海道・新千歳空港に着陸する際、機長が速度を落とすために使う逆噴射レバーが引けないことに気付いた。同機はそのまま着陸し、空気抵抗を増すための補助翼操作と、車輪のブレーキで速度を落として止まった。滑走路(長さ3000メートル)の路面が乾いていたこともあり、正常距離で止まったという。
日航によると、今月19〜23日に子会社「JAL航空機整備東京」に機体の塗装作業を委託。作業員が左右エンジン内の逆噴射装置に安全ロックピンを付けて不作動の措置を取った。
この際、抜き忘れを防ぐために作業ドアの外に垂らす吹き流し(幅5センチ、長さ40センチ)が塗装の邪魔になったことから、内部にしまって塗装した。
終了後に別の作業員がチェックしたが、同ピンが抜かれていると思い込み、内部を確認していなかった。
作業は約40人が2交代で担当したという。日航も引き渡し時や、出発前点検でチェックをしていなかった
◆コメント:航空会社はたるんでいるし、監督官庁は監督能力がない。→飛行機、落ちるよ。
私は、今年の五月に、日本のエアライン(航空会社)のトラブルが異常に多いことを指摘した。
国交省も流石に放ってはおけず、上のリンク先の記事を読んでいただくとわかるのだが、JALにも、ANAにも立ち入り検査に入っているのだ。
しかし、その後も問題が解決しない。
6月、JALやANAが経費節減のために、航空機の点検整備を中国の工場に依頼していたことを知り、愕然となった。
飛行中の旅客機から部品が脱落するなどという、初歩的なミスが頻発していたのは、この所為だったのか、と思いこんでいた。
◆中国人の整備士をバカに出来る筋合いではなくなった。
ところがどうだ。冒頭に引用した記事が示すのは、
「日本人の航空整備士の不注意が原因で、事故が起きる可能性があった」という事実である。
今回、逆噴射が出来なくとも、滑走路をオーバーランすることがなかった、というのは、言うまでもなく「結果論」である。
逆噴射という操作が本質的に無用なものなら、それに必要な装置も取り外しているはずである。
実際は、どの飛行機も着陸後に猛烈な逆噴射をかける。必要でないわけがない。
◆国交省の検査官は一体、何を検査しているのだ?
先ほども触れたが、国交省は5月から各航空会社に検査に入っている。
国交省の検査官は、本当に、航空機の整備・点検の手順を知っているのだろうか?
航空会社の整備の過程を観察して、手順・点検項目などが適切でないときに、それを指摘できなければ、検査ではない。
5月から3ヶ月近く検査に入っていて、一体何を見ているのか。
これほど、航空機事故が多発する責任の根本は、勿論、航空会社にあるが、国土交通省は、監督官庁として、十分な検査能力、監督能力を有していない。
◆全体として、日本人がいい加減な仕事をするようになってきているように思える。
航空機事故とは、全く関係ないが、カネボウの粉飾決算に関しては、まるで悪夢を見ているかのようだ。
そもそも、これほどの大企業、しかも「カネボウ」というブランドが定着した会社が経営不振に陥り、東証一部上場廃止、産業再生機構の管理下に置かれるというだけでも、日本経済にとっては、十分過ぎるほどの衝撃だった。
その上に旧会長、社長ら、企業経営者が積極的に粉飾決算を指示していたとは、もはや日本人の仕事への几帳面さは消滅したのか?と疑いたくなる。
◆日本全体が、たるんでいる。
このままいったら、日本はどうなるのだ?
22日、厚生労働省は04年の日本人の平均寿命について、男性は78.64歳、女性は85.59歳となり、男女とも5年連続で過去最高を記録したと発表した。
冗談じゃないよ。少子化が進んでいるのに、長生きする人間が増えたら、要するに老人ばかりの国になってしまうではないか。
若い奴はNEETとかいって、働けるのに働きたくないから働かないという。甘えるな。
これを国が何とか対策を講じなければというが、首に縄を付けてでも働かせりゃいいんだよ。
技術が落ちて、年寄りが増えて、働ける若い奴が働かない、というような国が今の日本である。
一方、どんどん人口が増え、産業が振興し、やがて世界一の経済大国になるだろうという中国が隣にいる。
このままでは、日本は滅びてしまう、という結論を出さざるを得ない。
2004年07月30日(金) 「雅子さまは『適応障害』 病名公表、自身で決意 」説明が中途半端です。
2003年07月30日(水) 「之を知るを之を知ると為し、知らざるを知らずと為す。是れ知るなり。」 国会の議事録を見るとなかなか面白い。