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2005年07月26日(火) |
日本、チームで銀=ロシアが4連覇−世界水泳・シンクロ←どうしても金を取れない原因に関する一考察 |
◆記事:日本、チームで銀=ロシアが4連覇−世界水泳・シンクロ
【モントリオール(カナダ)23日時事】水泳の第11回世界選手権第7日は23日、当地のジャン・ドラポー公園内各会場で行われ、シンクロナイズドスイミング・チーム決勝のフリールーティン(FR)で日本がテクニカルルーティン(TR)との合計97.834点で2位となった。日本はこの種目で4大会連続の銀メダル獲得。
合計99.334点のロシアが4連覇を達成。3位はスペインだった。シンクロはこれで全日程を終了し、日本は銀2、銅1のメダルを獲得した。 (時事通信) - 7月24日10時1分更新
◆コメント:JIROの独断的日記では殆ど初めてのスポーツネタ。世界水泳シンクロで日本が金を取れない要因に関する一考察。
初めてではなかった。以前、プロ野球の審判について書いたことがあった。 もともとスポーツは、するのもみるのも大嫌いであるが、たまたまテレビでみてしまうことがある。
競泳に関しては、全く技術的なこともレースの駆け引きも分からないからコメントしない。
シンクロに関しては、綺麗なお姉ちゃんが泳いでいるから、野郎の泳いでいるのよりは見る気がする。
あれは、ものすごくしんどい種目であろうとおもう。運動量がハンパではない、という意味である(他は楽だといっているのではない)
もう、過去の人だが、かつて、小谷実可子選手が、毎日水の中にいる時間の方が長くいほど練習し、肺活量が6000cc台(一般人は3000cc台だろう)もあるのに、何分も演技を続けていると、息が苦しくて、文字通り目の前に星がちらついて見える、といっていた。
それほどの苦しい練習を毎日、10時間も、何年も続けて、それでも日本はどうしてもロシアに勝てない。
審査員が白人だから、白人が有利なのだという見方も出来る。それは、確かにあるだろう。
だが、それだけではないと思う。
◆音楽がダサすぎるのである。
シンクロの泳法に関する技術的な知識は皆無であるから、そのことに関しては触れない。
但し、私の、比較的得意な領域である、「音楽」の見地から観察すると、言いたいことがある。あれは、一体誰が選曲しているのだろうか?
日本のシンクロの演技で用いられている音楽は、はっきり書くが、あまりにも、野暮ったい。ダサい。
シンクロナイズドスイミングとか、フィギュアスケートは半ばスポーツで、半ばパフォーマンス(演技)であるから、芸術性が求められる。
日本のスポーツ関係者で芸術性を兼ね備えている人は、失礼ながら、日本水泳連盟には皆無なのだろう。
早く、バレエと、音楽の専門家に相談した方が良い。
とにかく、今のを聞いていると、あまりにも薄っぺらい曲が、ひどい録音と、再生装置で用いられていて、こちらが赤面してしまう。
◆東洋とか日本情緒とか、考えない方が良い。
ガイジンと同じように、例えばチャイコフスキーのバレー音楽を使ったら損だ、という計算から、「日本らしさ」「東洋の神秘」を演出使用としているのかも知れない。
ところが、実際には、水戸黄門のクライマックス。
「ひかえおろう」直前の助さんと格さんが悪党を懲らしめるシーンで使われているような「効果音楽」と大差無い。
中途半端なのだ。ああいう音は、全て、音楽自体五線譜で書かれ、西洋音楽の平均率の音階が用いられている。西洋音楽なのだ。
しかし、日本らしさを出さなければならない、と考えるからであろう、三味線なんかがペンペケペンペンと混ざっている。もう、目も当てられない。
それでは、本格的に、日本の音楽、たとえば、東儀秀樹氏の吹くひちりき(短い笛みたいなの)や笙(しょう)で演奏した「雅楽」がシンクロナイズドスイミングに使えるかというと、それは原理的に不可能である。
純粋な日本の音楽には拍子が無い。西洋音楽は「1,2,3,4,」とカウント出来る。だから、踊りのタイミングを合わせることが出来る。
踊り自体も西洋のバレエは、狩猟民族の踊りだから、跳ねる。ジャンプするわけです。いわば垂直の踊り、縦の踊りなのだ。
これにたいして、歌舞伎とか能とか日本舞踊とか思い出してご覧なさい。ジャンプなんてしないでしょう。すり足で、床をズズーっと滑っていく。日本の踊りは水平の踊り、横の踊りなのだ。
どちらが良いといっているのではない。本質的に両者は違う、といっているのだ。
◆シンクロは西洋の縦の動きなのだから、西洋音楽で、日本人に会うものを懸命に捜すしかない。
シンクロナイズドスイミングで金メダルを取りたかったら、ロシアチームなどを見れば分かるとおり、シンクロは、西洋の踊り(その究極的に洗練されたものがバレエだ)、縦の踊りを基調としている(勿論、横に流れるような動きもあるが、本質はあくまで垂直である)のであり、その土俵で戦うしかない。
日本風を厳密に追及したら横のリズム・拍子が無い音楽を使わなければならない。それでは、シンクロナイズドスイミングはできない。
要するにはじめからハンディを負っているのだが、いくら何でも、もう少しましな西洋音楽の選び方があるはずだ。
とにかく、中途半端に「フジヤマ・ゲイシャ・サムライ」を西洋の大衆に連想させるような、三味線入りの水戸黄門風の「ペンペケペン」を使ったいたら、永久に金は取れないと思う。
あの、やたら、びしびし怒鳴りつける関西弁のコーチのおばちゃんが全てを決めているのだとしたら、早く芸術監督を見つけることを日本水泳連盟は考えた方が良いと思います。
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