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JIROの独断的日記
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2005年02月11日(金) 「ニッポン放送株35%取得=フジテレビのTOB期間中に−ライブドア」  堀江さん、カネで全てが片づくってものじゃないよ

◆記事1:ニッポン放送株35%取得=フジテレビのTOB期間中に−ライブドア

 

 インターネット関連会社のライブドアは8日、投信・投資顧問子会社のライブドア・パートナーズ(東京)が東京証券取引所の時間外取引で、ニッポン放送の発行済み株式総数の29.6%に当たる約972万株を買い付けたと発表した。ライブドア本体が持つ5.4%と加えるとグループの保有比率は35%に達し、経営決定に拒否権が発動できる議決権を獲得したことになる。(時事通信) - 2月8日13時1分更新


◆記事2:私の教育改革論 国の負担で長所伸ばして−−ライブドア社長・堀江貴文さん(2004年9月27日付 毎日新聞)

 

 今の教育には無駄が多いと思いますね。どんなに学力が高い子でも、決められた時間は教室にいないといけない。拘束されているわけです。さぼったら怒られる。寝ていても怒られる。腐る子もいるはずです。

 私は協調性のない子でした。小学校のころは成績がダントツによかった。先生の話が面白くない。テストも5分で終わってしまう。ずっと席にいるのが苦痛で仕方なかった。時間がもったいないでしょう。掃除当番もサボってばかり。家でもやらないのに、ぞうきんがけなんて意味がないと思って遊んでました。その方が楽しいじゃないですか。「意味があるんですか」って聞いて、納得いく説明ができた先生はいませんでした。

 中高は私立の進学校でしたが6年も行かなきゃいけないというところが既に古い。5年間は遊んでましたよ。親にも先生にも怒られ、孤立無援でしたけどね。で、1年勉強して大学に入ったけど、講義は教授が自分の本を読むだけ。だったら自分で読んだ方が早い。毎週毎週、決められた時間に行く意味はないんじゃないですかね。

 知識は多いほうがいいし、自分が受けてきた教育が役に立ってないとは思わないけれど、時間をかけすぎです。小学校から大学まで16年あるけど、7〜8年で十分です。


◆コメント:この人は問題があるねぇ・・・。

 ライブドアの堀江社長は、若くしてIT業界に台頭し、年商100億円の会社(グループ)を作り上げた人である。

堀江さんは、確かに知能は、大変高いのだろうが、一方で、「カネで買えないものなどあるわけがない」と、随分幼稚なことを口にしている。これでは、残念ながら「おごる平家は久しからず」でしょうね。


◆自己愛が強い。つまり、他人はどうでも良い。

 堀江さんの言動を観察していると、兎に角世間の話題になること自体が目的化している(自己顕示欲が強い。タレント及びそれになりたがる人に近い)ことが一つの特徴で、つまり、自己愛が非常に強いのである。

自己愛が過度に強いということは、他人のことは考えない、ということだ。


 勿論、「世のため、人のため」という発想は初めから持ち合わせていない 。

 これは、記事2で小学校時代に、掃除をさぼって、教師に楯突いたが、誰もまともに答えられなかったというエピソードを、自慢げに語っていることからも想像できる。自分が掃除をしなければ、そのしわ寄せが同級生にいっていたのだ、ということには、考えが及ばないのだろう。

別にそれで良いではないか、と言う若い人もいるだろうが、企業の経営者は「企業は公器である」という認識が無くては困る。


 

 自分が苦労して作った物だから、どうしようが、勝手だ、と、云いたいだろうが、経営者は従業員とその家族の生活に対して責任がある。ライブドアがつぶれたら路頭に迷う社員とその家族が沢山出るわけだ。彼の会社のサービスが突然無くなったら困る顧客も大勢いるだろう。それらが完全に念頭から抜けているのである。


◆自分だけを基準にしている「教育論」

記事2「教育論」を読めば分かるとおり、今の義務教育は時間の無駄だと断定する根拠となっているのは、「成績がダントツに良かった」自分だけである。

 堀江さんは優秀だったかも知れないが、他の人間にとっては、無駄な時間だったとは言えないだろう。

彼は、「自分よりも劣る連中は切り捨てれば良いのだ」と考えているから、「小学校から大学まで7〜8年で十分です」という発言が出るのだ。

 こういう経営者の下で安心して働けるわけが無い。たとえ、ニッポン放送の筆頭株主になったとしても、それで、直ちに、ニッポン放送社員の心まで掌握出来るわけではない。

 そして、従業員がモチベーション(やる気)を失うのは、企業にとって最高に危険な状態なのである。

上でも書いたが、堀江氏には有名な言葉がある。



「金で買えないものなど、あるわけがない。人の心はカネで買える」

確かに、カネで悪魔に(堀江氏が悪魔というわけではないが)魂を売り渡す人間もいるだろうが、カネを出されて反発する人間がいることも、また、人間社会の常識である。


◆彼のせいばかりではないのだが・・。

 

彼が、「金が命」と思うようになったのは、自らが告白しているように暖かみのない家庭で育った事にあるのかもしれない。

 これ自体は彼の責任ではない。親を選ぶことは出来ないからである。

広い高層マンションに住み、フェラーリに乗り、宇宙旅行がしたくて起業したという堀江さんは、「別れた子供は自分の顔を覚えていないだろう、もう当分結婚するつもりはない」という。

本心かも知れないが、無理に、世間の反発を買うような発言をし、無理をして強がっているようにも、思える。

 このままでは、商売も上手く行かないだろう。


資本主義社会は、心理学者・岸田秀氏の言葉を借りるならば、「カネを神とする宗教」であるから、カネで何でも片づくという人間は後を絶たないが、控え目になった方がいい。ビジネスマンではないが、二十世紀最高の頭脳の持ち主の一人であった、かのアルバート・アインシュタインですら、こういっている。



私は、自分の肉体的、精神的存在の殆ど全てが、他人の労働によって支えられていることを1日に100回は、自分に言い聞かせている。


2004年02月11日(水) 「<小泉首相>憲法9条改正に改めて積極姿勢」改正ってのは「改めて正しくすること」(広辞苑 第5版)ですよ?
2003年02月11日(火) 小泉首相支持率低下。そりゃ、そうでしょう。

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