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JIROの独断的日記
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2004年10月25日(月) 「新潟県中越地震 新幹線の安全神話も揺れた」200Kmで脱線して死者が出なかったことは評価されるべきではないのか?

◆記事:毎日新聞本日付社説「新潟県中越地震 新幹線の安全神話も揺れた」より抜粋。

 

 今回の震源地は、大地震が起きていなかった空白域だったとも、活断層が集中している地域だとも言われている。今後も大きな余震が起きる可能性や群発型だとの指摘もある。二次的被害を起こさぬように、地盤や建物の危険の有無は念入りにチェックしたい。

 衝撃的だったのは、上越新幹線の脱線事故だ。時速200キロ前後で走行していながら転覆を免れ、人的被害も出さずに済んだのは奇跡的と言えるが、脱線しただけでも深刻な問題だ。初期微動を感知して送電をストップ、列車を停止させるから大地震でも安全……と国鉄時代から言い継がれてきた新幹線の“安全神話”が大きく揺らいだことを真摯(しんし)に受け止めねばならない。

 直下型地震への対応には難点があるといわれていたが、まさか直線区間で脱線するとはJR各社の技術陣にも衝撃だろう。

 開業以来40年、脱線、衝突などの死傷事故ゼロと言っても、明日の安全の保証はない。スピードアップや車両の軽量化を進める中で慢心はなかったか、緊急に安全性能を総点検すべきだ。脱輪防止用のガイドレールの敷設、乗客用シートベルトの導入なども改めて検討し、安全に限界があるのならスピードダウンさせる勇気も持ちたい。


◆コメント:200kmで走っていて、直下型地震の直撃を受けたら、脱線するのは当たり前じゃないの?

 

 マスコミ各社が新幹線脱線を騒ぎ立てている。テレビを見たら、どこかの記者が、「脱線の原因はなんだと思いますか?」と現地調査に当たっている専門家に尋ねていた。

 アホか?

 200Kmで走っていて、真下から地震の震動の直撃を受けたから、脱線した。それ以外に何がある?

 新聞は気楽なものだ。片っ端から「問題があったのではないか?」「早急な対策が望まれる」といえば、大抵、社説になってしまう。

 「言うは易く行うは難し」。英語では、"Words are cheap"(云うだけなら、無料(ただ)だ)というそうだ(少なくともロンドンのイギリス人はそういっていた)。


 

 阪神・淡路大震災時の記録を読んだら、在来線、つまり数十キロで走っていた普通の電車が脱線して、怪我人が出た。それどころか、車庫で停まっている電車すら、脱線した。

 1964年に東海道新幹線が開通して40年になる。今まで一度も脱線しなかった、ということは全く評価されない。(東海道新幹線の走る区間など、新潟中越地震ほどではないが、しょっちゅう地震が起きているのですよ)。

 今回は、200kmで走っていて、直下型地震の揺れの直撃を受けた。脱線しない方が不思議だ。

 しかし、脱線したまま1.6km走って、30度傾いて止まった。そして、負傷者を出さなかった。

 これは、偶然ではないだろう、車体がそれなりの強度を持ってなければ、衝撃に耐えきれず、分解していたはずだ。そうならなかったのは、設計者が、きちんと強度試験を実施していたおかげだろう。

 また、傾いたものの、横倒しにならなかったのは、低い位置に重心が来るように設計されていたからだろう。これは、日本の技術が乗客を守ったと見なすべきである。

 つまり、新幹線が非難されるいわれはなく、むしろ評価されるべきである。

 韓国の「京郷新聞」という新聞が「奇跡の新幹線」といって感心していると、産経新聞に書いてあったので、探してきた。なにせ、中央日報とか東亜日報のように日本語版はないので、ExciteのWeb翻訳を使おうとしたら、Javaが含まれているようなのは1ページまるまる翻訳してくれない。仕方がないので、少しずつテキスト翻訳して、国際面を見つけて、
国際面の見出しをまた、テキスト翻訳してみたら、ありましたよ。勿論翻訳ソフトの訳文だから、変なところがあるのは、ご容赦のほど。


◆記事2:【韓国紙】「京郷新聞」国際面より「日強震脱線‘新幹線の奇蹟’」

 

 時速210Kmで走行中だった日本高速列車新幹線(新幹線)が進度6.8の強震で脱線したが奇蹟のように搭乗客が一人もけがをしなかった.

 24日日本鉄道(JR)によれば今度地震で151人が乗った東京(東京)足新潟行新幹線列車‘ドキ325号’(10量組み合わせ)が脱線したが人名被害はなかった.

 運行中だった新幹線が脱線したことは1964年導入であると言う40年ぶりに初めてだ.

 新幹線が強震で脱線したことにも人命被害がなかったことは20Km間隔で設置された地震警報システムが作動したからだ.

 このシステムは線路に進度4以上の搖れることが感知される場合全力を切って新幹線の非常ブレーキを自動作動させる.

 地震被害が一番大きい地域だった長岡駅控えて時速210Kmで運行中だったドキ325号にも強い搖れることが感知された.すぐ非常ブレーキが作動したし以後列車は2Km位(約1分)を走 った後に止まった.止められたドキ325号の車10量の中で8量が脱線した.特に一番後にあった1戸車は銀輪とレールが最大1.4m落ちていたし,車体は30度位傾いたが死傷者が発生しなかった. 


◆直下型地震への完全な対策など、あり得ない。

 

 というわけで、「京郷新聞」は特別な賛辞を寄せているわけではないが、文脈から見て、明らかに日本の技術を評価していることが分かる。

 ありていに云えば、地上を走行している乗り物は、直下型地震への対策など取りようが無い。

 なにしろ、兎にも角にも、地震を予知することができないのだから、予め減速することが不可能である。

 残された手段はひとつ。

 いつ、大地震が起きても良いように、全ての新幹線を、常に、時速20Kmぐらいで走らせればよい。但し、これでは、自転車のスピードだ。そんな鉄道を利用する人がいるだろうか。 

 また、安全対策を考えろというのであれば、上越新幹線より、東海大地震が起きると予想されているエリアのど真ん中を時速300kmで走る、東海道新幹線はどうなっているのか?という疑問を提示するべきである。

 専門家でない私が断定すべきではないが、常識で考えると、これも、どうしようもないと思う。

 何しろ、地震が予知できないのであるから、地震が起きてから、可能な限り安全なペースで減速させる。その間、ジャイロ(コマのような物が回転することにより車体が安定する)で車体の安定を保ち、倒れないようにする。万が一横倒しになっても、乗客が車外に放り出されないように、車体の強度を保つ。

 それぐらいしか、考えつかない。その結果多少速度は犠牲になるかも知れないが、それしかないのではないか。

 遅くなるのは困る、というのであれば、仕方がない。もしもの時は、運が悪かったと諦めるしかない。

 人間、全てを手に入れることはできないのだ。


2003年10月25日(土) 「イラク復興会議閉幕 日本は50億ドル(5500億円)拠出」←誰がそんなにカネを出していいと言った?
2002年10月25日(金) 小泉さんは、もっと前に出ないとだめです。

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