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2004年10月24日(日) |
「救援物資のおにぎりを搬送 セブン−イレブン」←避難民6万8千人におにぎり1万7千個。国は結局何をしているのか。 |
◆記事1:新潟県中越地震、死者18人・負傷1000人超す
新潟県中越地方を震源に23日発生した地震による被害者は、24日午前11時半現在で、小千谷市を中心に死者18人、負傷者1038人(新潟県など調べ)に達した。
道路の寸断で孤立している村もあり、被害はさらに拡大する見通しだ。
気象庁の観測では、有感地震の回数は同日午前5時以降は、1時間に2回程度に減少したが、震度3―4程度の余震がなお続いている。
33市町村で約23万9000戸が停電しており、新潟県内で約6万8000人が避難している。気象庁は今回の地震を「平成16年新潟県中越地震」と命名した。
新潟県地震災害対策本部などによると、24日朝までに小千谷市7人、十日町市3人、長岡市2人、川口町4人、越路町1人、小出町1人の計18人が死亡。住宅など58世帯以上が全半壊や火災の被害を受けている。山古志村は土砂崩れで道路が寸断され、孤立している。今後さらに被害の拡大が予想される。午前8時半現在、県内37市町村で計約6万8000人が、近くの学校や公民館などに避難している。新潟県内では24日午前10時現在、骨折などの負傷者が1038人となり、長野県でも3人がけがをした。
◆記事2;2か月児が突然死
新潟県警によると、亡くなった10人のうち、身元が判明したのは、小千谷市の小川利夫さん(55)、同市の無職駒形美佐子さん(70)。十日町市では、自営業金崎昌彦さん(34)、蕪木(かぶらき)トシエさん(65)。さらに、同市の飲食店従業員樋熊実さん(41)の長男、大地ちゃん(生後2か月)は避難する車の後部座席に乗っていたが、余震のショックで突然死した。
◆記事3:救援物資のおにぎりを搬送 セブン−イレブン
新潟県中越地震の被災者を支援するため、コンビニエンスストア最大手のセブン−イレブン・ジャパンは24日午前、同県十日町市など5つの自治体対策本部に向けて、救援物資のおにぎりの搬送作業を始めた。
当初予定した2万個については群馬、長野両県で急きょ生産し、陸路から搬送。新潟県内の総菜工場が地震の影響で一部稼働していないため、救援物資として追加することを決めた6000個と、新潟県内の店舗で販売する1万1000個については、同日朝からヘリコプターを使って、東京都内から小千谷小学校(小千谷市)などへのピストン輸送を始めた。(共同通信) - 10月24日11時53分更新
◆コメント:6万8千人が避難しているところへ、おにぎり17,000個じゃ焼け石に水だ。
人間、薄情なもので、所詮は他人事(ひとごと)と考える。
阪神大震災のときも、多くの被災者が不自由している時に、目と鼻の先にある大阪では、普通の暮らしが営まれていた。
今回の地震はただごとではない。この地域では180年ぶりの規模の大地震だという。揺れも阪神大震災よりも激しかったようだ。
地震の揺れをしめす地震加速度は阪神淡路大震災の際に神戸海洋気象台が記録した818ガルを大きく上回り、「気象庁が十日町市で1337・9ガルを、また防災科学技術研究所が小千谷市で1500ガルの最大加速度を観測した。」という。
ちなみにガルとは(上の文中リンクに計算法が書いてあるが)地震の揺れの破壊力を示す指標の一つで、止まっている車を10秒間に時速360キロに加速するのが1000ガルだという。
兎に角、約7万人が避難していて、既に20人近くが亡くなっている。お年寄りは地震のショックで心不全を起こして亡くなられた方もある。赤ん坊も死んでいる。地震のショックで、である。ただごとではない、ということを真剣に想像すべきだ。
インフラが破壊されているから、水がない、電気がない。ガスがないから火が使えない。もう新潟は寒いのに、たき火で夜を過ごした人も多い。
電気が使えなければ、病院も仕事になるまい。自己発電にも限界があろう。電気がなければ、手術も出来ない。人工呼吸器も止まる。死者が増えるのは、目に見えている。
とりあえず、食料と水ぐらいは、国が民間から至急買い上げて、大量に、空路搬入すべきだろう。
セブンイレブンとかイトーヨーカドーが救援物資を無償で供給すると云っていて、それは立派だが、政府は民間の好意に甘えていてはだめだ。
書き忘れたが、不自由して、一番悲惨なのはトイレ。人間は食えないより、出せない方が辛いのだ。簡易トイレの設置を急げないものか。大量の物資を迅速に輸送するためには、自衛隊のへり以上のものはない。こういうときに正しく税金を使って欲しいのだ。我々一般人は、とりあえず、カネを出すこと。カネを出せば何でも済むと思っている、などと云って、結局出さない奴がいるが、復興にカネがかかるのは目に見えている。一人でも、一円でも多い方が良いに決まっている。
◆記事4:イラク サマワの陸上自衛隊宿営地にロケット弾
イラク南部サマワの陸上自衛隊宿営地で22日午後11時(日本時間23日午前5時)ごろ、北の方向から爆発音がしたが、防衛庁に入った報告によると、夜明けを待って現地隊員が捜索したところ、宿営地南側の空き地でロケット弾が発見された。隊員は全員無事で、装備に損害はなかった。陸自のイラク派遣以来、宿営地内に砲弾が着弾したのは初めて。(毎日新聞) - 10月24日10時21分
◆記事5:日本の失敗、が背景 サマワ着弾で州警察本部長
【サマワ24日共同】イラク南部サマワの陸上自衛隊宿営地内に砲弾が初めて着弾した事件について、サマワに本部を置くムサンナ州警察のミナヘル本部長は23日、共同通信に対し、復興支援事業での「日本の失敗」に対するサマワ住民の不満が攻撃の背景にあるとの見方を示した。
本部長は、自衛隊攻撃は「社会的に孤立した個人による犯罪」の疑いが強いとした上で、サマワは依然、テロなどとは無縁の「イラクで最も平和な場所の一つ」と強調した。
しかし自衛隊側が一部住民に復興支援事業の契約をほのめかしながら実行しなかったり、宿営地内の労働者や復興事業の請負業者を州外から連れてきたことがあったと指摘した上で、こうした積み重ねが「住民の憎しみやねたみの感情を生んだ」と述べた。 (共同通信) - 10月24日9時11分更新
◆コメント:皮肉なことに、今イラクにいる陸自500人は東北の青森、秋田、岩手の部隊なのだ。
イラクの宿営地に信管をぬいた迫撃砲が撃ち込まれた。明らかに威嚇である。次は実弾だろう。
私はイラク戦争開戦にも、日本のイラク戦争支持にも、イラク復興支援特別措置法の成立にも、自衛隊のイラク派遣に対しても、全て、一貫して反対してきたので、云わせて貰う。 だから、いわんこっちゃない。
念のため確認するが、自衛官に責任はない。彼らは命令に従っているだけだ。責任があるのは、文民であり、自衛隊の最高指揮権をもつ(自衛隊法3条)小泉純一郎内閣総理大臣である。
今、イラクにいる自衛隊は、第3次隊だが、3次隊は青森、岩手、秋田の3県に駐屯する第九師団(司令部青森市)を中心に約500人で編成されている。
祖国の災害の情報を得て、イラクの宿営地で、何も出来ないでいるよりは、同胞の救助に従事したい、と考える自衛官も、多いことであろう。
記事5を読むと恐ろしい。イラク人に見放されつつあることが、明らかだ。最初に自衛隊が着いたときには、部族長たちが、「日本人を守れ」と指示を出し、テロリストの情報などを自衛隊に教えてやれ、と云っていたのと、対照的だ。先日、小泉首相は自衛隊を今の500人から1000人に増やすといっていた。馬鹿なことを云わず、一刻も早く撤退することだ。
アメリカ大統領選挙なんか、どうでもよい。他国の選挙の為に自国民を中東で危険に晒して良い理由がない。
◆リンク御礼
私は、ホームページというものを持っていないので(この日記がすべてなのである)今まで、色々な方からリンクして頂いても、まるで無頓着でしたが、せっかく、リンクを貼って頂いて、先方をご紹介しないのは無礼と思い、これからは、ここでお礼を申し上げます。
先日9日と23日にBSE問題を書いた文章に、ipa様(簡にして要を得た時事評論をお書きです)からリンク、ありがとうございました。
また、22日教育問題を採り上げたが、これに対して、shin様(米国駐在員でいらっしゃって、ご苦労が伺われます)から過分のお言葉を頂戴しています。ありがとうございました。
2003年10月24日(金) 「日テレが視聴率操作 社内に調査委設置」 視聴率モニターって、知り合いにいたことがないのですが、本当に存在するの?
2002年10月24日(木) モスクワで起きた事件の背景。チェチェン問題の基礎知識