外国為替証拠金取引
JIROの独断的日記
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2002年10月25日(金) 小泉さんは、もっと前に出ないとだめです。

不良債権処理に関して、竹中経済担当大臣兼金融担当大臣が考えていることが、妙案かどうかは、甚だ疑わしい。急速に不良債権を処理をすれば、債務者の中小企業はひとたまりもなく、日本経済はにっちもさっちもいかなくなる可能性がある。本当に難しい問題なのだ。「こうすれば、万事オーケー。」という手段が無いのである。しかし、何はともあれ、先日の内閣改造で前任の柳沢金融相を更迭して竹中氏をもってきたのは、他ならぬ小泉さんだ。そのときから、公的資金投入等、竹中さんがやりそうなことをわかっていて、指名したのだ。

 言い方を変えれば、竹中氏が行おうという政策の究極の責任者は小泉首相である。なのに、小泉さんというのは、肝心なところになると、逃げるんだよね。北朝鮮拉致問題にしてもしかり。一時帰国した5人はこのまま帰さない、なんていう重大な決定は首相が発表すべきものだけど、福田官房長官というか、もっぱら、安倍官房副長官に任せている。他人事みたいな顔をしている。
 
 不良債権問題に話を戻すと、竹中氏が率いる金融プロジェクトチームが中間報告をしようとしたら、自民党内から反対にあって、中止せざるを得なくなった。これも変な話で、竹中氏は小泉氏の指示に基づいて政策を立案しているのだから、反対を唱えるなら、小泉さんに言わなければいけないはずだ。しかし、青木幹事長なんてのは古狸だから、単なる学者さんで、何の政治的基盤も持たない、つまり文句をつけやすい、立場が苦しい人間にわざと狙いを定めて、「責任は取れるのか?」なんていっている。ずるいなあ。これだから、政治家はいやだ。繰り返すが、最終責任者は内閣総理大臣なのである。

 銀行の経営者たちも竹中氏相手だとあんまり怖くないから、徒党を組んで、抗議に行っている。こういう時も、小泉さんが「文句があるなら、俺に言え」と出て行って、竹中氏をサポートしなければいけない。ところが、この人は絶対そういうことをしない。もっと、腹を括れよ。


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