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JIROの独断的日記
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2004年10月20日(水) 「大統領選で、票が正しく数えられる可能性は極めて低い」(NY Times)民主国家と認定しかねる。田中耕一氏の爪の垢を煎じて飲め

◆記事1:「不正投票の可能性。有権者にも防ぐ義務がある」(10月11日付 ニューヨークタイムズ社説)

 The 2000 mess in Florida was supposed to make the nation more dedicated to ensuring that elections are fair, but it appears to have had the opposite effect.

前回2000年の大統領選挙における大混乱を教訓として、この国(アメリカ)は、より公正な選挙が行われるべく、努力するだろうと思われたが、どうやら、事実は正反対の方向にむかっているようである。

The chances of having an election in which all qualified citizens can cast votes that are counted accurately seems more remote than ever.

来るべき選挙で投票権のある全ての市民が、投票することが出来て、その票が正しく数えられる可能性は、過去のどの選挙よりも低い。


◆記事2:田中宇の国際ニュース解説 「不正が横行するアメリカ大統領選挙」(2004年10月8日)

 11月2日のアメリカ大統領選挙(総選挙)まで、選挙戦の残り時間が1カ月を切った。アメリカでは9月末から不在者投票がスタートするとともに、10月4日には有権者登録が締め切られた(登録をした有権者だけが投票できる)。

 今年の選挙は人々の関心が異様に高く、前回2000年の選挙時に比べ、有権者登録の数はかなり多くなっている。選挙当日までに登録作業を終えるため、全米の多くの選挙管理事務所で、土曜日出勤や残業が必要な状態になっている。不在者投票も、投票申請書の申請数が前回選挙よりかなり多いと報じられている。

 今年の大統領選挙に対して米国民の関心が高いのは、アメリカが戦争状態という現職の指導者を優位にする事態に置かれている一方で、この戦争状態が続くことが望ましいことなのかどうか疑問が拡大しているからだろう。「今は戦争中なのだからブッシュ大統領についていくべきだ」と考える人と「いや、ブッシュがやっていることはおかしい。辞めさせるべきだ」という主張の人がぶつかり合い、選挙の場で決着をつけようとする事態になっている。

 すでアメリカでは、共和党支持者と民主党支持者の間の論争が喧嘩腰になってしまうことが多くて議論にならない、という指摘がある。両党の選挙運動家が支持層に対して必ず投票するよう呼びかけ続けた結果、有権者登録や不在者投票が増えている。

 とはいうものの、不在者投票が多いことには、もう一つの理由がある。フロリダ州などでは、共和党も民主党も、支持者に対して選挙当日の投票ではなく不在者投票をするように勧めている。当日の投票では、不正が行われる可能性があるからである。


◆コメント:選挙がまともに出来ないような国は民主国家ではない。

 

 前回の選挙は本当に怪しくて、真実は闇に葬り去られたが、厳密に投票、開票がおこなわれていたら、ブッシュは大統領になれなかっただろう。というのは、今だに公然と述べられている。フロリダ州はブッシュの弟が知事をしていて、組織的に不正選挙が行われたことが、殆ど明らかである。

 日本は選挙に有権者が投票できること、そしてそれが正しく数えられることなど当たり前だから、アメリカにおける不正の実態を読むと、にわかに信じることができないほどだ。不正とはたとえば次のようなことである。、



  • 投票所となっている場所が、有権者に何の事前連絡もなく突然閉鎖または移転される。
  • 選挙権を剥奪されている別人と同姓同名のために、投票所で投票を拒否される。
  • 有権者への、変更された規則の事前説明が不足している。これにより身分証明書の提示が必要な地域で、持参したものが身分証明書と認められずに投票できないなどのトラブルが発生している。
  • 突然、州知事(共和党)が有権者登録の申請用紙に対する規定をつくり、民主党が提出した申請書が認められずに破棄された。
  • ある電子投票機はカジノのスロットマシンよりも不正が行われやすく、投票機のプログラムは企業秘密を理由に選挙管理委員会に公表されていない。
  • 電子投票機メーカーの社長が、投票機納入が決まる直前に、「必ずブッシュに勝利をもたらす」という内容の招待状を共和党寄りの有力者に送った。
  • 州によって再集計やエラーチェックができない電子投票機がある。また投票結果を紙で出力できたり、できなかったりする。
  • 州の選挙管理委員長が、任期切れと同時に投票機メーカーやそのロビイストに天下りするのは日常茶飯事。

 

 といった具合である。

 ブッシュの後ろ楯となっているネオコン(新保守主義者)たちは、「中東に騒動が絶えないのは、民主主義が根付いていないからで、アメリカ式の民主主義を教えてやることが、中東の平和に結びつくのだ」と、本気で考えている連中だ。

 しかしねえ。選挙もまともに出来ないような国が世界唯一最大の超大国であることが、世界が平和にならない、大きな原因の一つなのではないだろうか。寄りによって、私欲の為に選挙で不正をするとは・・・。こういう国が他の国に民主主義を教えてやるなどと、戯言をいってはいかん。

 平然と不正を行うアメリカ人には次のような記事もぴんとこないのかね。


◆記事3:「礼遇断る美しき固執」田中耕一氏が訪韓 (中央日報=韓国の大手新聞)

 平凡なサラリーマンとして2002年にノーベル化学賞を受け、世の中を驚かせた田中耕一(45、写真)氏が21日、初めての訪韓を控えて、韓国側招待者を当惑させた。ノーベル賞受賞者への「礼遇」を一切断り、急いで日程を改めなければならなかったからだ。招待したのは大韓化学会。

21、22日、済州道(チェジュド)で開催されるセミナーで、田中氏が基調講演を行なう予定だ。学会側は、ノーベル賞受賞者への礼遇のため、宿所・食堂を一流ホテルの新羅(シンラ)ホテルに予約した。学会・会長団の宿所は、それより1ランク低いホテルにしていた。

しかし、田中氏は、会長団が泊まる宿所・の食堂に、それぞれ移してくれるよう求めた。大韓化学会・李淳甫(イ・スンボ)会長は「同氏が立場を変えないため、やむを得ず宿所を変え、食堂も中文(チュンムン)団地の韓国食堂にした」と話した。田中氏は、往復旅行代のほかには一切の招待費も受けない。

これまでノーベル賞受賞者を招待するためには、往復旅行代はもちろん、1000万〜2000万ウォン(約100万〜200万円)の謝礼金を渡すのが慣例だった。また、学会側は、田中氏がマスコミのインタビューにも応じず、基調講演の後も、専攻以外の質問は受けない、としているため、頭を悩ませている。当初、同行事を大々的に広報しようとしていた計画が狂うようになったのだ。 朴邦柱(パク・バンジュ)科学専門記者


◆コメント2:如何にも、田中さんらしいですね。
 

別に、アメリカ大統領選挙とは、関係がないのだが、今日中にどうしてもこの記事は取り上げておきたかった。

 一昨年、小柴先生と田中さんがノーベル賞を受賞した時に、私はかなり興奮してお二人は日本の誇りだと書いた。

 今も、その思いは変わらぬ。

 田中さんは、あの騒ぎの前後も平常心で、驕らず昂ぶらず、淡々としている姿に感動した。

 研究を続けたいがため、ずっと昇進試験を受けないとか、ノーベル賞の賞金で欲しいものがありますかときかれ、「デジカメぐらいですかね」とこたえたり、島津製作所が送迎の車をつけるといっても、「電車に乗るのが好きなので」とか、逸話には事欠かない。

 研究さえ出来れば、田中さんは満足なのだ。無私無欲(研究欲はあるだろうが、無私無欲といった場合の「欲」はもっと俗っぽい、金銭欲とか、権力欲を指す)という言葉は田中耕一さんの為に存在するのではないかと思った。

 2年経っても少しもお変わりになりませんね。

 田中さんは、やはり、日本の誇りです。尊敬しています。


2003年10月20日(月) 「1人1人の能力を生かせる国にしたい」(自民党CMにおける小泉氏)さんざん企業を潰しておいて、よく言いますね。
2002年10月20日(日) ギャンブル。 「菊花賞大荒れ」とマスコミが報じているが・・・

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