外国為替証拠金取引
JIROの独断的日記
DiaryINDEXpastwill


2004年09月25日(土) 「韓国産の青酸ソーダ107t、中国経由で北朝鮮に渡る」青酸ソーダはサリン(化学兵器に使用する)の原料。

◆記事1:韓国産の青酸ソーダ(サリンの原料)107t、中国経由で北朝鮮に渡る

 

韓国政府は24日、韓国産のシアン化ナトリウム(青酸ソーダ)107トンが昨年、中国経由で北朝鮮に渡っていたと発表した。

 青酸ソーダは化学兵器の原料となることから戦略物資として輸出が規制されており、韓国政府は今後、輸出規制を強化する方針だ。

 韓国政府によると、昨年6月から9月にかけて、韓国の業者が政府の許可を得ずに中国の業者に輸出。さらにこれが北朝鮮の貿易業者に再輸出された。韓国業者はすでに、対外貿易法違反で処罰されている。

 マレーシアの業者が今年8月、北朝鮮に輸出した青酸ソーダ40トンの中に韓国産15トンが含まれているとの情報もある。(読売新聞) - 9月24日21時9分更新


◆記事2:サリン原料70トン 北朝鮮の手に!? 韓国、直前に阻止 有力紙報道 タイ経由輸出

 

【ソウル18日藤井通彦】朝鮮日報など韓国の有力紙は十八日付の朝刊で、韓国企業が製造した大量殺傷物質サリンガスの主原料、シアン化ナトリウム約七十トンがタイ経由で北朝鮮に輸出される直前、米国と韓国の情報機関などの手で阻止されていたと報じた。

 報道によると、二〇〇二年二月以降、タイの化学企業が韓国の化学企業傘下の商社からシアン化ナトリウム約三百三十八トンを輸入。二〇〇三年九月に、このうち約七十トンが北朝鮮に輸出されそうになったところを、米情報機関から情報を受けた韓国政府がタイ政府側に通報。企業側との協議を通じ輸出を中止させた。

 韓国政府は、タイ政府に対し、再発防止への協力を要請。企業側とも話し合い、タイに輸出したシアン化ナトリウムすべてを回収したという。(西日本新聞) - 9月18日15時48分更新


◆コメント:韓国だけがけしからんとも言えないのである。

 

 9月23日の日記で北朝鮮がノドンの発射準備をしている兆候が見られる、というニュースに関して、私は、ミサイルには核弾頭のみならず、化学兵器が装着される可能性がある、ということについて書いた。記事1は偶々ではあるが、その翌日に報じられたものだが、シアン化ナトリウムとはまさにサリンの原料となる物質である。

  そして、記事2は見落としていた、1週間前の記事だが、要するに同じことで、北朝鮮は韓国で作られたシアン化ナトリウムをタイ経由で密輸しようとしたが、失敗したと云うことである。ルートが違うだけだ。

 もっとも、韓国の軍事専門家の中には、北朝鮮は既に大量の化学兵器を貯蔵しており、これ以上、莫大な量を生産する必要は無いはずで、シアン化ナトリウムは金属メッキや除草剤といった産業用に使用するのが目的ではないかと考えられ、さほど、懸念は無いという人もいる。

 しかし、そう云われても、「ノドン発射の兆候」の翌日に「サリンの原料を大量に密輸していた」という情報を聴けば、いい気はしない。

 韓国政府の許可なしに、北朝鮮にシアン化ナトリウムを売って金儲けをたくらんだ、韓国の業者はけしからん、と息巻く向きもあろうが、日本もあまり偉そうなことを言えないのである。

 というのは、北朝鮮のミサイルの部品の殆どは日本製であることが、分かっているからだ。

 この入手経路は、よく分からない。日本の企業がミサイルに使われると知っていて、北朝鮮に密輸したとは限らない。他国に輸出した日本製部品がその第3国から、北朝鮮に流れた可能性もある。


◆北朝鮮のミサイルの脅威を軽減する方法。

 

既に、かなりのミサイルを保有してしまってはいるものの、更に北朝鮮はミサイルを製造しようとしている。その部品が日本製だということなら、これを日本に有利な方向に利用することができるのではなかろうか。

 ミサイルを発射するときにはすさまじいG(加速度、本来の意味は重力加速度。重力加速度の2倍なら2Gと云うわけである)がかかる。日本が北朝鮮のミサイル部品となりそうな製品を作るときに、ある程度以上のGがかかると、部品が壊れてしまうようなものをわざとつくって、北朝鮮の手に入るように仕掛ける。具体的にどういうルートを使えばよいか、というところまでは、私は諜報機関の人間ではないのでわからないが。

 すると、北朝鮮が、仮に日本に向けてノドンを発射しようとしても、打ち上げた途端、落っこちてしまい、どうしようも無くなる。これによって新規に製造されるミサイルの脅威は取り除くことが出来る。

 以上は単なる私の思いつきであるが、専門家が真剣に検討すれば、そんなに難しいことではないだろう。

 以前、北朝鮮に自由主義世界の情報を伝播させて、内部崩壊させるというアイデアを書いたが、要するに、米をやるから拉致被害者を帰せ、の一点張りではなくて、もう少し頭を使っては如何か、と云いたいのである。


2003年09月25日(木) 病気を治すのは医師と患者の共同作業である。何でも医師を叩けばよいというものではない。

JIRO |HomePage

My追加