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JIROの独断的日記
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2004年07月07日(水) 「社会保険庁長官に損保ジャパンの村瀬氏、初の民間人」民間に投げて、社会保険庁改革が済んだと思っているのじゃないだろうな?/七夕。

◆記事1:社会保険庁長官に損保ジャパンの村瀬氏、初の民間人

 坂口厚生労働相は6日の閣議後の記者会見で、真野章・社会保険庁長官の後任に損害保険ジャパン副社長の村瀬清司氏(57)を起用すると発表した。16日付で正式に発令する。

 トップに民間人が就任するのは、1962年の社会保険庁発足以来初めて。政府は今後、長官以外にも3、40人の民間人を登用し、年金保険料の無駄遣いや個人情報漏えいなど、多くの問題が指摘されている同庁の抜本改革に取り組む方針だ。


◆記事2;年金保険料から事務・人件費1兆1千億円も…国の特別会計

国の31の特別会計(特会)の2004年度予算で、年金保険料や雑収入など、税金以外の財源でまかなわれていた事務費・人件費があわせて約1兆1028億円にのぼることが6日、明らかになった。

 社会保険庁の出先機関などが使う公用車が、今年度だけで226台も購入されるなど、疑問が残る支出もある。

この実態は長妻昭衆院議員(民主)の質問主意書に対する政府答弁書でわかった。それによると、29特会で、税金以外の保険料や手数料収入から計3564億円が事務費に回され、23特会で税金以外の計7464億円が人件費に回っていた。

 事務費では、厚生年金などを扱う厚生保険特会の987億円が最も多く、雇用保険を扱う労働保険特会の754億円、登記手数料などを管理する登記特会の約681億円が続いた。多くはコンピューター経費などだったが、厚生保険特会や自動車検査登録特会など9特会では、計226台の公用車の購入に約3億9千万円が充てられている。


◆記事3:郵便局で6億4000万円紛失 簡保職員、最高300万円

 

日本郵政公社は5日、2003年度に全国の郵便局の窓口業務などで起きた現金の紛失事故が約21万5300件あり、紛失額は総額約6億4000万円に上ったことを明らかにした。

 貯金の払い戻しで多く渡してしまう例などがあり、100万円以上が12件、最高で300万円の紛失事例もあった。

 公社は多くの場合、現金の数え間違いなどが原因とみており、事故を起こした職員への指導のほか、現金受け払いを自動記録する「現金管理機」の設置拡大などで管理体制を強化しているという。

 主な紛失事故の内訳は、1万円以上10万円未満が1万123件、10万円以上100万円未満が356件、100万円以上が12件など。
 300万円のケースは簡易保険を担当した職員が、顧客の家で保険金を支払おうとした際、現金が300万円足りず、紛失したことが分かったという。


◆コメント1:民間人に投げて後は知らんふりをするのが小泉流だからね。

 

参院選での苦戦が世論調査で明らかになったので、国民の不信感がつのっている年金を扱う役所である社会保険庁を改革すると。ただし、民間人に任せるというわけだが、そう簡単にはいかないよ。

 なぜなら、社会保険庁というのは、「職員数はおよそ1万7500人。その95%に当たる1万6600人余りが地方の社会保険事務局とその下の社会保険事務所に勤務している。現在は本庁のトップなどほんの一部の幹部がいわゆるキャリア官僚で、本庁の多くと社会保険事務局の幹部は「社会保険一家」と呼ばれる本庁採用のノンキャリア組。さらに大半を占める地方採用の職員は自治労に加入しており「意識は地方公務員」といわれるような複雑な構造」なのだそうだ。

 これら木っ端役人が簡単に因習を変えるかな?1万6千人も地方にいるのでしょう?長官の他にも数十人のスタッフを民間から募集するという。しかし、この民間からの「新参者」に対しては「社会保険一家」は一致団結して既得権益を守ろうとするであろう。果たして数十人でこの腐りきった役所を変えることができるのであろうか?今日、損保ジャパンの村瀬氏は小泉首相にあったそうだ。そうしたら、首相は例のごとく調子だけはいいから、思い切ってやってくれと激励したという。

 思い切ってやってくれというからには、それなりの強力な権限を村瀬氏に付与しなければだめだ。具体的には、一番手っ取り早いのは、云うことを訊かない奴は、村瀬氏の一存でクビにして構わない。と内閣総理大臣じきじきに権限を付与すべきだ。それぐらいじゃなければ、役人という人種は、とにかく変化をいやがる連中だから、改革なんかできるわけがない。

そして、改革が進まないと、小泉首相は村瀬氏に責任を負わせるつもりであろう。

金融大臣に竹中氏が就任して、大手都銀と「繰り延べ税金資産」の自己資本への算入割合という問題でもめていたとき、メガバンクの頭取たちから、竹中氏が逆に吊し上げられていたときも、小泉首相は知らんふりをしていた。私は良く覚えている。

 小泉首相と自民党はこれで、「社会保険庁の抜本的改革に取り組んでいます!」と宣伝するわけであるが、だまされてはいけない。「社会保険庁を改革する人を民間人から見つけた」というだけの話だ。改革は始まってもいないし、ましてや、成功するか、全く解らない。


◆コメント2:年金保険料流用は5兆6千億だけではなかった。

なんと、特別会計に、年金保険料を勝手に組み込んでいたのである。つい最近、年金保険料の流用について書いた。すでに少なくとも、5兆6千220億円の年金掛け金が、社会保険庁の役人の社宅やテニスコートを作るために使われていたことが解ったが、長妻議員が調べると、芋づる式にいくらでも流用の事実が明らかになる。一体、全部でいくら流用したのか。

 私は、うつ病だが、パニック障害を併発しているので、朝、吐くことがある。最近は血が混じっていることも多い。大げさだが、私は文字通り血を吐く思いで辛さをこらえて働き、給料から、税金や年金掛け金を支払っている。そのカネを勝手に年金支払い以外の用途に使いやがって・・・・。くやしい・・・。


◆コメント3:1年に6億円、客のカネを紛失しただと?

 

郵貯、簡保は公的な日本最大の金融機関である。金融機関は信用だけで成り立っている。1年で6億円・・・・・。これは、最早、金融機関とはいえない。

 「2003年度に全国の郵便局の窓口業務などで起きた現金の紛失事故が約21万5300件あり、紛失額は総額約6億4000万円に上ったことを明らかにした。」

 明らかにした、じゃねえよ、この大馬鹿野郎!あやまれよ。ただごとじゃねえんだぞ。民間金融機関で、客のカネを紛失したなんてことが発覚したら、支店長のクビが吹っ飛ぶんだぞ。

 しかも、郵貯、簡保で客から預かった金は財政投融資資金として、道路公団が高速道路を造る資金として貸し出している。その額40兆円。これが、焦げ付いているんだよ。

超大型不良債権だよ。どうやって責任取るんだよ。今は税金で穴埋めしてるんだぞ。小泉の馬鹿は郵政公社民営化なんていっているが、こんな金融機関を民間企業にできるわけがないだろう。

 ああ、なんだか、もう、まじめに働くのが嫌になった。というか、生きてるのが嫌になるな、こんなひどい世の中で。


◆今日は七夕:おり姫ひこ星伝説 そういう気分じゃないんだが・・・。

むかしむかし、天帝という神様が星空を支配していたころ、天の川の西の岸に、織女(しょくじょ)という天帝の娘が住んでおりました。織女は機織り(はたおり)がたいへん上手で、彼女の織った布は雲錦と呼ばれ、色も柄も美しく、丈夫で着心地も軽い、素晴らしいものでした。

一方、天の川の東の岸には、牛飼いの青年、牽牛(けんぎゅう)が住んでおりました。牽牛は、毎日、天の川で牛を洗い、おいしい草を食べさせたりと、よく牛のめんどうをみる、働き者でした。

天帝は、くる日もくる日も、働いてばかりいる娘を心配して、娘の結婚相手をさがすことにしました。そして、天の川の向こう岸に住む牽牛をみつけると、2人を引き合わせ…

「おまえたち2人は、まじめによく働く。牽牛よ、わしの娘、織女と夫婦(めおと)にならぬか?」

牽牛は恐縮したようすで「天帝様、私のような者には、夢のようなお話しでございます。ありがたくお受けさせていただきます」

織女も、働き者の牽牛をたいへん気に入り、2人はめでたく夫婦となりました。

ところが、一緒に暮らすようになると、2人は朝から晩まで天の川のほとりでおしゃべりばかりをしています。

これを見た天帝は「おまえたち、そろそろ仕事をはじめたらどうだ?」といましめますが、牽牛と織姫は

「はい、明日からやります」
と答えるばかりで、いつになっても仕事をはじめるようすがありません。

織女が布を織らなくなってしまったため、機織り機にはホコリがつもり、天界にはいつになっても新しい布が届きません。また、牽牛が世話をしていた牛たちも、やせ細って、次々に倒れてしまいました。

業を煮やした天帝はとうとう、2人を引き離し、1年に1度、7月7日の夜だけ、天の川を渡って、会うことを許しました。
今でも2人は、7月7日に会えるのを楽しみにして、天の川の両岸でまたたいているとのことです・・・・。


2003年07月07日(月) 沖縄の中学生殺人事件に思う厳罰主義の必要性
2002年07月07日(日) 独りになること

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