JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事:道路公団民営化法案、参院で可決し成立(6月2日) 【東京 2日 ロイター】 参院は2日午前、本会議を開き、日本道路公団など道路4公団の民営化法案を与党の賛成多数で可決、成立した。 ◆コメント:道路公団改革の本質は何だったか。 私が一言で、小泉純一郎内閣総理大臣を評するならば、「言語はあるが、思想がない人物」ということになろう。 「道路公団民営化」は郵政事業民営化と並んで、小泉首相が登場したときから、散々ぶちまけてきたが、今月2日、年金問題で国会がごたごたしている間に、ドサクサ紛れに成立してしまった。しかしこれは、とんでもない内容なのである。めまいがする。 道路公団を何故改革しなければならなかったかというと、道路公団は郵貯、簡保から借金をして高速道路を作ってきた(財政投融資というやつだ)。そして、高速道路が完成したら、通行料で、郵貯への借金を返す、という仕組みを考えた。その仕組みで運営されているのが、日本道路公団、首都高速道路公団、阪神高速道路公団、本州四国連絡橋公団の4つの特殊法人である。四公団合計の借金は40兆円もある。 ◆料金プール制 はじめの計画では、通行料で、郵貯への借金を返せば、高速道路は無料になるはずだった。しかし、いつまで経っても、無料にならない。 これは、「料金プール制」を採用しているためだ。いろいろな高速道路から通行料が入る。これは、ひとまとめにしてしまう。東名高速の通行料は、東名高速を造るために借りたカネの返済に充てられるのではなく、今、建設中の高速道路のために借りたカネの返済にも使われている。全ての高速道路を一本につなげている、と考えても良い。 ◆政治家・業者・官僚の癒着 新しい高速道路の建設が続けば、土木業者は仕事が取れて儲かる。道路族議員は業者から御礼にリベートをもらい、選挙の時には強力な後押しをしてくれる。 ◆民営化はこの癒着を断ち切るため、のはずだった。 民営化とは、道路公団を民間会社にすることである。つまり資本主義原理を導入することにより、収益の極大化を目指すわけだから、儲からない道路の建設計画などは、立ち消えになるはずだった。そうすれば、新たに借金をする必要はなくなり、今現在の40兆円を返済することに専念できる。 ◆変わったのは、道路公団が株式会社になっただけ。 料金プール制も維持される。今までとなんら変わりが無い。新会社に借金を押し付け、今までの基本計画はなんらかえず、最初から採算が取れない道路は税金で作る。
2003年06月24日(火) 「<過労度診断>アクセス殺到でダウン 中央労働災害防止協会HP」 如何に皆が疲れているか・・・
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