外国為替証拠金取引
JIROの独断的日記
DiaryINDEXpastwill


2004年06月04日(金) 凶悪な少年犯罪への対策。「犯人をいくら罵倒しても、それは、結局鬱憤晴らしで、同種犯罪再発の防止に役立たない」

◆記事:ネットに小6女児の加害者?氏名、法務局が削除要請

佐世保市で小6女児が首を切られ死亡した事件で、補導された同級生の女児(11)だとする氏名や顔写真がインターネットの掲示板に掲載され、長崎地方法務局は2日、「重大な人権侵害」として掲示板の管理者に削除を要請した。


◆コメント:人権はともかく、なんら同種犯罪の予防に役立たない。

これは、また、2ちゃんねるでしょう。酒鬼薔薇聖斗の顔写真を載せたり、少年犯罪が起きるたびに、同じ光景が繰り広げられるが、ここで、判明することは、




「凶悪な少年(少女)犯罪が発生した場合、犯人の顔写真や住所氏名をインターネットで公表しても、同種犯罪の再発を防ぐことは出来ない」


という、経験則である。だって、そうでしょう。酒鬼薔薇聖斗の写真や実家の住所を晒しても、今回の事件が起きてしまったではないか。去年もスーパーの駐車場で、小学生だか、中学生が、幼児をいたずらして、投げ捨てて、殺すという事件があり、同じような「私的制裁」がインターネット上で行われていた。しかし、今回、また、佐世保で少女が事件をこしたでしょう?

要するに、インターネット上でいくら犯人が許せないと掲示板に書いたり、容疑者のプライバシーを明かしたりする行為は、日ごろから鬱憤がたまっている一般大衆が、その不満をはきだすきっかけとして、少年犯罪を利用しているだけで、彼らのストレスは多少発散できたかもしれないが、犯罪の抑止力としての効果は皆無である。

また、被害者の女児が気の毒なのは確かだが、ただ可愛そうだといっていても、これもまた、事件の再発を防ぐという観点からは、意味が無く、多くの場合は、かわいそうだと感じる自分に陶酔、満足しているだけであろうと、推察される。

さて、小泉首相は、この重大な少年犯罪に接したときに、どうしたかというと、「心が痛む」とかなんとか、月並みの極致のごときコメントを一言発しただけである。

仮定上の話であるが、もしも、私が、内閣総理大臣の立場にあったら、まず、ここ10年間の少年犯罪の記録を持ってこさせる。すると、ざっと目を通しただけでも、犯罪の発生件数と、行為の凶悪化が明らかに見て取れるだろう。それを確認したうえで、官房長官、法務大臣、厚生労働大臣、文部科学大臣、環境大臣、国家公安委員長、警察庁長官、を官邸に召集する。そして、これらの省庁から担当者を出させて、スペシャルタスクフォースを作る。

このチームに、「これらの凶悪少年犯罪における共通点、それは、行為そのものだけでは、もちろん無く、犯行を起こしたものの養育環境、性格特性、脳MRI、fMRIを用いた、脳の構造的、反応的異常はないか、あまり過去のものは難しいが、食生活の調査、採血による、特定栄養素の欠乏などがないかを徹底的に洗い出せ。なにか、手がかりがあるはずだ。」と命を下す。

現代の科学で、何かを見出せるかどうかは分からぬ。しかし、「社会が子供を見守る温かい気持ちを持ち・・・」などと、出来もしない、抽象的なことを云っているよりは、はるかにマシだ。

人を殺そうという気持ち、それを抑えようという気持ち、気持ち=感情は全て、脳の中で起きることだ。そして、脳の専門家によれば、「調べれば調べるほど、脳で起きていることは、化学反応でしかない、ということが分かる」のだそうだ。だから、犯罪対策は出来るだけ、具体的、即物的なアプローチであるべきだ。


2003年06月04日(水) タクシー運転手さんの脳神経細胞は普通の人よりも発達している。
2002年06月04日(火) サッカーぐらいでガタガタいうな!

JIRO |HomePage

My追加