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JIROの独断的日記
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2004年06月03日(木) 子供にネットや携帯は不要である。(殺人事件とは別の話)

◆今回の殺人事件とは別の話です。

今回の12歳の女の子の殺人をインターネットを軸に説明している民放テレビが多いけれども、それは、的外れだと思います。チャットや掲示板では、大人ですら攻撃的になりやすいということなど、みんな、知っています。

問題は、ちょっと中傷されただけで、殺人の衝動が生まれ、抑えられなくなる、という、「自己制御能力の欠如」です。それが、この少女特有のものなのか、ある程度、一般的傾向として、今の日本の子供に出現しているものなのかを、判定して、もしも、後者であるならば、これを修正するためにはどうすればよいのかということです。


◆私の、ものすごく単純化した仮説:米を食わないからセロトニンが不足して、キレやすくなる。

日本人が常食してきた米には、アミノ酸の一種のトリプトファンが含まれています(とうもろこしなどには、トリプトファンはないんです)。トリプトファンは、興奮や怒りを鎮める脳内神経伝達物質、セロトニンの前駆体です。原料です。最近、昔の日本人ほど米を食べないでしょう?それで、セロトニンが不足しているのかな、と、これは、素人のたわごとです。しかし、完全に的外れではないはずです。


◆昔は子供が親の知らないコミュニティに属しているということは少なかった。

昔は、どの家も、外界との接点といえば、直接お客さんが尋ねてくるか、(紙の)手紙か、電話(一家に一台しかないのが普通)しかなかったですね。

だから、親は子供がどういう友達と付き合っているか把握できた。親が知らないコミュニティに子供が勝手に入り込むということはありえなかったわけです。

ところが、携帯を含むネットの世界が出現して、子供がそこに入ることにより、その「ありえなかったこと」がむしろ日常化してしまった。すると、世間には当然悪人も多いですから、トラブルに巻き込まれる可能性が高くなる。


◆昨年渋谷で小学生の女の子がマンションに監禁されていた事件、覚えていますか?

昨年10月に「渋谷で少女30人に売春強要容疑で男女3人を逮捕」という事件があったでしょう?東京・稲城市の女の子たちが、渋谷のマンションに監禁されていた。売春させられる寸前で、発見されたのです。

あれも、携帯電話がなければ、起こりえなかった事件です。携帯電話という発明が悪だ、といっているのではない。子供の人の見る目、判断力なんていうのは、その程度だから管理されなければならないのだ、といいたいのです。親の知らない人間関係は、子供のころは無い方が良い(尤も、親にそれなりの常識と教養が備わっていることが前提ですがね)。


◆調べ物をしたりするのはかまわないけど、制限できないでしょ?

NASAの子供用サイトなど、美しい、有益なサイトが沢山あることは知ってます。そして、子供がアダルトサイトを見られないように、URL制限を設定するとか、一応の手段はあることになっているけど、子供も詳しいだろうからね。そんなのはすぐに解除してしまうんでしょ?

子供は、いけないといわれると、余計に見たくなる。女性の裸なんていうのは、誤解を恐れずに云えば、まだ、可愛いものですが、ネットにはそれよりも、もっと性質の悪いものが蔓延している。それは、某巨大掲示板などでいやというほど見ることが出来る、人間の「悪意」です。

他人を如何にして、陰湿に、精神的に痛めつけるか。ノウハウがいくらでも「学べ」ます。こういう人間の最も醜い面こそ、子供が見てはならないものです。ところが、そういう、悪いことほど、子供は覚えてしまうのです。

私は、自分の子供に、自らは名乗らずに、見ず知らずの相手に「死ね」などという忌まわしい言葉を吐き、相手が傷ついている様子を想像して喜ぶような人間になってほしくありません。

私が、少なくとも愚息に携帯電話やインターネットは不要である、と考えているのは以上の理由によります。


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