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2004年03月29日(月) |
「防止対策の認識に食い違い 警視庁が回転扉を検証」どうしてみたところで、回転ドアは、危ない。 |
◆記事:防止対策の認識に食い違い 警視庁が回転扉を検証
東京・六本木ヒルズで、大阪府吹田市の溝川涼ちゃん(6つ)が回転扉に頭を挟まれ死亡した事故で、事前の事故防止対策をめぐり、森ビル側と回転扉の販売元の三和タジマ側で認識が食い違っており、警視庁捜査一課は、双方から事情聴取を続けるとともに、29日夜、業務上過失致死容疑で回転扉を現場検証する。
回転扉の天井部に設置されたセンサーは当初、地上から80センチ以上の障害物に反応するように設定されたが、後に135センチ以上に変更されていたことが判明。身長117センチの涼ちゃんには反応しなかったとみられる。
三和タジマ側は設定変更について、事故防止のために置いた安全さくを感知し誤作動が多いという理由で森ビル側から変更を求められた可能性があるとして「80センチは社内で決めた標準値。こちらから変更を提案したことはない」と主張する。(共同通信)[3月29日19時6分更新]
◆コメント:センサー云々ではない。要するに、回転ドアというのは、危ないシステムなのだ。
上の記事を読むと、議論の焦点は、回転ドアのセンサーのセッティングの問題、すなわち、何センチの高さの物体を感知するようにセットされていたか、という点に絞られている。が、おかしくないか。
この回転ドアの重量は1.5トンもあるのだ。ニュートンの「慣性の法則」を持ち出すまでもなく、瞬間的に止めることが不可能なのは明らかだ。
しかし、亡くなったこどもは、回転ドアとビルの固定された部分の隙間が数十センチのときに、頭から飛び込んだのである。センサーが働いたとしても、事故は避けられなかったと思われる。
私は、亡くなった子供が悪いと云いたいのではない。そもそも、回転ドアというのは危ないのだ。自分は、ロンドンにいた頃、しばしば回転ドアに遭遇したけれども、大男の外人が急いでいるときなど、ものすごい力で回転ドアを押すわけである。当然、ドアは恐ろしいほどの速さで回転する。すぐに後に続くのは、大人である私ですら、ためらわれるほどだった。
何故、このようなものが発明されたかといえば、最も大きな理由は、冷暖房効率を落とさないためである。回転ドアを用いれば、ビルの内側と外側が直接つながることがない。
しかし、同様の効果を得ることは(回転ドアよりはやや劣るが)、普通の、横に開く、スライド式の自動ドアを2重に設置することで、可能になる。
このビルでは以前にも同じドアでけが人が出ていたという。この回転ドアが特別に危険というわけではないと思う。一般に回転ドアそのものが危険なのだ。日本中で回転ドアにより、事故がどれぐらいの頻度で発生しているか、統計があるか調べてみたが、見つからなかった。だから、推測の域を出ないが、恐らく、かなりの数になるだろう。
こういう危ないものは、建築なんとか法で、禁止するのが、一番だ。
2003年03月29日(土) <反戦一行詩>若者がネットで募集 2日間で1200以上も←迂闊にも知らなかった・・・。