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JIROの独断的日記
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2004年03月24日(水) ドリフのコントを見て家族でゲラゲラ笑っていた頃の日本が、一番、幸せだったのかも知れないね。

◆何故、いかりや長介氏の逝去をこれほど大きく伝えるのかわかりますか?

いかりや長介氏が亡くなって、各民放テレビ局がやたらと何度も葬儀の映像を流すのを見て、今の若い人はなぜこれほど騒ぐのか、不思議に思う人もあろう。

直接的なことを言えば、現在、マスコミでニュースの制作に携わって、それなりの立場にいる人間は、大抵1960年代生まれで、子供の頃毎週、「全員集合」を見ていたから、思い入れが強いのである。

更に、背景を説明すれば、「8時だよ、全員集合」が放送されていた頃は、家庭内の娯楽が限られていて、テレビぐらいしかなかったし、テレビというものは、多くの家庭に1台しかなかった。そして、DVDはおろか、家庭用ビデオが普及し始めたのもずっと後のことである。

つまり、テレビ番組は一度見逃したら永久に見られない(特に全員集合は、再放送はなかった)、という前提で見るものだったのだ。だから、今の人よりも私たちが子供の頃に「全員集合」を見ていたときの方が真剣だったのだろう。旅行に行って写真ばかり撮っていると、どういう場所だったかさほど記憶に残らず、カメラを持たないで行くと、かえって、いろいろな光景が脳裏にはっきりと焼き付けられるのと、似ている。


◆「全員集合」は日本人が幸せだった時代の象徴なのです

そして、いかりや長介氏=ドリフターズ=「全員集合」であって、「全員集合」というと、土曜日の夜に家族がそろって、テレビを見てゲラゲラ笑っていた幸せなときの記憶が、特に40代の人間の胸に蘇るのである。あのころの日本は高度成長期にあり、生活は段々豊かになっていたし、戦争に巻き込まれることも無かった。「全員集合」は当時のPTAのひんしゅくを買ったが、あれを見て、非行に走るものなどいたはずがない。

若い人もDVDで「全員集合」を見るのだろうか。見ても、最近の人はそれほど面白くないでしょう。しかし、「全員集合」とか萩本欣一のコントで笑っていた時代は、健全だったと思う。今のように、子供が部屋に閉じこもってPCや携帯で、素性の分からない相手とメールのやり取りをしたり、2ちゃんねるで、口汚くののしりあったり、今は人間の醜さがあまりにも露骨に表出している。

そして、今の世の中を見れば明らかなことは、人間は、他人を不愉快にさせたり、怒らせたりすることは、簡単に思いつき、行動に移すことができる、という事実である。


◆人を笑わせるということは、大変なことなのだ。

他人を不愉快にさせることは、誰にでもできるが、之に対して、人を笑わせることは大変に難しく、頭を使わなければならない作業である。学歴=知能というわけではないが、イギリスの「ミスター・ビーン」を演じる、喜劇俳優、ローワン・アトキンソン氏が、オックスフォード大学を卒業していることは有名である。

毎週、生放送で、人を「ゲラゲラ笑わ」せなければならなかった、いかりや氏とドリフの各氏はさぞや、大変だっただろうと思う。その苦労は、多分、我々の想像を遥かに越えるものだったに、違いない。

後年、役者になってからのいかりや長介氏は、「役者というのは、こんなに楽なものなのか」、と思ったという。言われたとおりに演じればよいのだから。「全員集合」では、土曜の本番が終わった翌日から、次の週に如何にしてウケるか、ネタからいかりや氏が考案して、リハーサルを重ねる、という作業を16年間続けたのだから、その苦労ははかりしれない。

ご冥福をお祈り申し上げる。


2003年03月24日(月) イラク戦争>捕虜映像の放映、自粛を要請 米国防総省 ←馬鹿野郎。何を勝手な事を言っているんだ。

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