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JIROの独断的日記
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2004年03月11日(木) 「『長嶋氏最悪免れた』 脳梗塞病状医師が会見 右手の強いまひ続く」 危なかったですね。オリンピックの監督どころじゃないよ。

◆記事:「長嶋氏最悪免れた」 脳梗塞病状医師が会見 右手の強いまひ続く

脳梗塞(こうそく)のため、東京女子医大病院(東京)に入院中のアテネ五輪野球日本代表、長嶋茂雄監督(68)の容体について、同大の内山真一郎教授(神経内科)は十一日、同病院内で会見し「最悪の事態は免れた。しかし、決して軽い梗塞ではない。長い目で見てほしい」と病状を明らかにした。

さらに内山教授は「驚異的ではないが一歩一歩回復している」と評価。心配された言語機能の障害についても「聞き取れる程度になってきた。失語症の範ちゅうには入らないと思う」との見解を示した。

 また、今後については「右手は強いまひが続いている。(入院して)一週間をクリアしたばかり。今後は一カ月、三カ月、六カ月、一年というのが判断のターニングポイント」と長期に及ぶ可能性を示唆。八月のアテネ五輪についても「突っ込んだ見解は控えさせてもらいたい」と話した。[3月11日14時46分更新]


◆コメント:一茂氏の辛さが分かります。

私はスポーツには興味がないので、長嶋茂雄氏に対して、特別な思い入れがあるわけではない。ただ、私の親父が丁度同じぐらいの年齢で脳梗塞になったので、長嶋さんのニュースを聞いていると、気の毒になる。ご本人もそうだが、一茂氏をはじめとする家族が受けるショックが良く分かるからである。

脳の血管の病気の総称を昔は脳卒中といい、今は脳血管障害というわけですね。その中で、血管が破れて、脳の中に血液があふれて、そのまま出血が止まらないと、呼吸をつかさどる脳の部分を圧迫して死んでしまうのが、脳出血。脳の血管が詰まるのが、脳梗塞。

脳梗塞のうち、脳の血管が動脈硬化などの変化によって細くなり、次第に血液の流れが悪くなり、血液の固まり(血栓)が出来て、血管がつまってしまうのを脳血栓。心臓内や頚動脈にできた血液の固まり(血栓)が、血液の流れに乗って進み、脳の血管を閉塞させてしまうのが、脳塞栓で、こちらの方が、症状が激しく出ることが多いらしい。

脳の血管が詰まると、酸素が細胞に供給されなくなり、壊死してしまう。その部位と広さによって予後が決まるというわけです。脳梗塞を起こしても、大至急病院で、血管を詰まらせている血栓を溶かすような治療を受ければ、大事に至らないこともあるという。

しかし、今回、長嶋さんは自宅に一人でいるときに、脳梗塞が起こり、専属運転手が、いつまでたっても、長嶋さんが出てこないのでおかしいと思い、様子を見に行ったら、白目をむいて倒れていたというのですから、相当やばかったですね。今日、主治医が「長嶋氏、最悪を免れた」というのは、下手すれば死んでいたということだ。

私の親父もそうだったけど、脳梗塞は、脳の細胞の一部が死んでしまうわけだから、、舌がもつれて、はっきり言葉が話せなかったり、顔つきが変わってしまったり、勿論、急性期は、寝たきりだから、排泄も人の助けを借りることになる。

今日の、朝まで、元気にしていた肉親が、わずか数時間後に、このようなヨイヨイの姿になるのを見るのは、やはり、普通の神経を持った人間にはつらい。

そして、その辛さを倍増させるのは、自分にとって「親が死ぬ」という人生に一度しかない重大事が起きるかも知れないという事態なのに、病院ではごくありふれた日常として、淡々と処理されてしまう、ということである。

これは決して、医療従事者の方々を責めているのではない。彼らにとっては一人一人の患者に感情移入していられないのは当たり前なのだ。それは、十二分に承知しているのだが、自分が、寝たきりになってしまった親に何もしてやれないというのは、辛いものです。

一茂君は、辛いだろうな、と思います。


2003年03月11日(火) 朝日新聞襲撃事件、全て時効が成立。殺人罪に時効なんてあって良いのだろうか?

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