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2004年01月18日(日) |
「集団的自衛権行使へ解釈変更を=安倍自民幹事長」←図に乗るんじゃねえぞ、この野郎 |
◆記事:集団的自衛権行使へ解釈変更を=安倍自民幹事長
自民党の安倍晋三幹事長は18日のフジテレビの番組で、集団的自衛権の行使問題について「今の政府の解釈ではできないが、将来的には向き合うべきだ。現行憲法(のまま)でも行使できる」と述べ、行使は憲法上禁じられているとする政府の解釈を変更すべきだとの考えを示した。(時事通信)[1月18日13時1分更新]
◆コメント:集団的自衛権の行使を可能にしなければならない合理的理由を述べよ。
自民党の政治家たちは、自衛隊のイラク派遣に成功したことにより、すっかり調子付いている。図に乗るのもいい加減にしろ、といいたい。
集団的自衛権とは「自国と密接な関係にある外国(要するに日本の場合、アメリカだ)に対する武力攻撃を、自国が攻撃されていないにもかかわらず、実力で阻止する権利」である。
日本政府は、憲法第9条で集団的自衛権の行使は禁止されている、という解釈を公式見解としてきた。集団的自衛権を認めたら、アメリカが攻撃されたら、日本も自衛隊を海外に出動させて、アメリカを攻撃した国に対して武力を行使することができる、ということになる。とんでもないことである。
大体、安倍幹事長の発言、「現行憲法(のまま)でも行使できる」というのは、間違っている。日本国憲法第9条第1項は次のとおりである。
日本国民は正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては永久にこれを放棄する。
私は、安倍幹事長に訊きたいことが、少なくとも2つある。
- この文言をどう曲解すると、集団的自衛権の行使が可能であるということになるのか。どんな、憲法学者に聞いても答えはNoである。
- 戦後の日本は平和主義こそがトッププライオリティ(至上課題)であったのに、どうして突然、日本を再び戦争に巻き込もうとするのか?集団的自衛権行使を可能にしなければならない、合理的な理由を述べよ。
答えは聞かなくても察しがつく。一番大きいのは、アメリカの圧力だ。過去に、アメリカは何度も日本に集団的自衛権の行使を可能にするよう、圧力をかけてきた。しかし、歴代の政治家はいずれも、断固拒否してきたのである。
小泉政権にはそれだけの根性が無いということか。確かにねえ・・・。小泉首相と安倍幹事長が並んで映ったポスターがあったが、見るからに情ないからな。アメ公にナメられるんだろうな。
このまま自民党政権が続けば、ほぼ間違いなく日本は滅びるだろう。次の国政選挙では、真剣に考えて投票する事だ。
2003年01月18日(土) 麻酔医に感謝。