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2004年01月05日(月) |
「失業デモ、銃撃戦に サマワ、武器野放しも」←こういう場所へ行く必要はない。 |
◆記事1:失業デモ、銃撃戦に サマワ、武器野放しも
【バグダッド5日共同】陸上自衛隊が派遣される南部サマワで3日起きた失業者デモがイラク警察とデモ隊の銃撃戦に発展していたことが分かった。イラク駐留米軍のキミット准将が4日の記者会見で明らかにした。
デモはこれまで情勢が比較的安定しているとされていたサマワでは昨年4月9日のフセイン政権崩壊後最大規模の騒乱とされていたが、銃撃戦があったことは多くの武器が市民の間に野放しで、武装グループが存在する可能性もうかがわせている。
また、准将はデモの参加者20−30人が拘束されていると述べた。イラク警察当局はこれまで、デモ隊に向けて発砲したイラク人など計62人を拘束したとしていた。デモ参加者は2000人を超えていたことが分かった。(共同通信)
◆記事2:首相が年頭会見「イラク派遣、安全配慮に万全の措置」
小泉首相は5日午前、首相官邸で年頭の記者会見を行い、イラクへの自衛隊派遣について、「米英や国連が早くイラク人の政府を作ろうと努力している。決して安全とは言えない、危険を伴う仕事だが、復興支援のために行ってもらう。安全配慮には万全の措置を講じている」と述べ、派遣に際して十分な安全対策を取る方針を示した。(読売新聞)[1月5日14時33分更新]
◆コメント:どうやって、「安全には万全を期す」のか?
普通の思考力のある人ならば、記事1を読んだ後で、記事2を読んだときに、当然、私と同じ疑問を抱くのではないだろうか?要するに、民衆が銃を持って暴徒化しているわけですよ。普通の格好をしている人間がいきなり銃を向けてくるかもしれない場所へ行って、人道支援活動とやらを安全にやる事ができる、と小泉首相は云うわけであるが、どうやってみたって、安全な訳がない。イラク人自身が秩序を回復しようとしていないところへ兵隊の格好をした人間が大勢行って、土木工事だの医療の提供だの、危険なだけだ。無駄である。
しかし、それは、枝葉末節である。イラク国内が鎮まって、向うから、支援依頼が来れば、話は別だが、何しろ、まだ、戦争中の国なのである。人道支援活動だけではなくて、米英軍への支援であるところの「安全確保活動」を行わなければならなくなるのは目に見えている。そして、それは、集団的自衛権の行使であり、違憲である。私が怒っているのは、日本政府は、違憲と知りながら、自衛隊派遣をしようとしている事実と、その重大なポイントを糾弾しない大新聞をはじめとするマスコミの姿勢である。
通常国会は1月19日に召集される。野党が猛攻撃してくるのは目に見えている。そこで、政府は来週には陸上自衛隊に内示を出して、国会が始まる前に何とか派遣してしまおうという魂胆である。本当に正しいと思っているならば、国会で審議を尽くしてから、自衛隊を派遣するか否かを再考しても良いはずで、そうしないのは、小泉内閣総理大臣自身はもしかして、意識していないのかもしれないが、やましい(違憲である)ことをしようとしている人間特有の行動パターンである。
航空自衛隊の先遣隊はすでにクウェートにいるが、既成事実は問題ではない。どうあるべきか?を考えるべきで、私は、陸自の派遣にも断固として反対である。
2003年01月05日(日) 英語の上達には音読 中途半端な留学は無駄。