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JIROの独断的日記
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2003年02月09日(日) 川口外相、国連決議あればイラク攻撃支持を明言←異議あり。

 「川口外相は10日午前、民放のテレビ番組に出演し、米国などによるイラクへの武力行使について、「国連で武力行使容認の新たな決議ができれば、日本も国際社会の一員として当然支持する」と述べ、新たな決議があれば米軍などによるイラク攻撃を支持すると明言した。」

 国際社会の一員として「当然」、とはどういう意味か。イラクの武力攻撃を認める国連決議がなされようが、何があろうが、「戦争は絶対反対である。」と言う立場があって然るべきである。ボーっと見ていないで、アメリカには自重を求め、イラクにはもっと国連査察団に協力しろと説得する。日本が独自の行動をとることは可能なのだ。こういう時こそ日本が動くべきだ。大体、国連加盟国の中で国連に最も多額(全体の8分の1)の資金を提供している国は日本なのだ(それにも関わらず、常任理事国になれないのは、国連憲章に加盟国は独自の空軍をもたなければならない。と定められているが、日本は憲法上、「軍隊」はいない、というたてまえになっているからなのだが、これはまた別の問題だ)。国際社会でもっと堂々と発言してかまわない、いや、するべきだ。

 米国が使用する劣化ウラン弾は放射能をまきちらす。結果的に原爆を落としたのと同じ被害をイランの一般市民はうけるのだ。世界史上唯一の被爆国である日本がこれを看過してよいのか。国連決議など、形式上の問題だ。同盟関係といえでも、倫理に勝るものではない。

 「国連決議があれば支持」、というのは、自分で考えて結論を出すというプロセスから逃避しているのに過ぎない。自分の国の立場は自分たちではっきりさせればよいのだ。


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