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JIROの独断的日記
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2003年02月08日(土) カウンセリングについて

 気分が落ち込んだり、自分の性格に悩みがあるというときにカウンセリングを受けるのは一つの選択肢であるが、あまり簡単に考えない方がいい。

 カウンセリングは医療行為ではないけら、保険は適用されない。一回あたり、5千円から1万円の費用がかかる。それに大抵予約が一杯で、最初のカウンセリングを受けるまでに1ヶ月ぐらい待たされることはザラである。1回あたりの時間も30分から1時間とかなりの時間を割かれる。

 本屋へ行くと「カウンセラーになるためには」みたいな本が沢山並んでいるが、良いカウンセリラーになるためは相当の知識と訓練と忍耐と経験を必要とする。しかし、カウンセラーは医者ではなく、国家試験も無いので、極端な話、全く臨床心理学を学んだことがない人間でもカウンセラーと名乗る事は可能なのである。

 勿論世の中には優れたカウンセラーもいるが、ひどいカウンセラーもいる。カウンセリングはまず、じっと患者の話を聞くことから始まるのに、やたらと途中で口をはさんだり、初めからこの患者はこうだ、と決め付けて「〜だから、貴方はダメなんだ」などと、とんでもない事を言う者も実際にいるのである。

 少々気分が落ち込んでいるぐらいならまだしも、本当にうつ病や神経症の患者がこんな事を言われたら、確実に症状が悪化するだろう。

 どうも、偏見があって、精神科の薬を飲んだら依存に陥って廃人になる、などという間違った情報を本気で信じている人がいるようであるが、とんでもないデマである。事実私は何年にもわたり、抗うつ薬を飲んでいる。そのおかげで、このように文章を書く気力が出るまでに回復したのである。

 私の経験では、下手なカウンセリングをうけるぐらいなら、精神科で適切な投薬を受けて休養を取る方が、少なくともうつ病や抑うつ神経症に関しては、回復する早道である。

 ただし、精神科医も、カウンセラーも普通の人間であるから、人によっては「相性」が合わないと言う事は十分にありうる。どうも診察を受けるたびに不愉快になるとか、気分が落ち込むような事を言われる、という場合は、他の医師やカウンセラーに会ってみる事は決して悪い事ではない。患者とはいえ、こちらは金を払っているのである。相手を選ぶ権利があるのだ。


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