OH GREAT RABI RABI

物語、ささやかなアデュウ
2003年07月03日(木)






給水塔のてっぺんで彼女は笑っていて、



その糸きり歯すらぼくには見えたんだよ。



そのあとすぐに、洪水が来たんだ。






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ナナフシの関節を一本ずつ折りながら、



わたしは暇をやりすごした。



セオリー通りにいけば、わたしは一週間後に兎を殺す。








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さようならのいろんないいかたをいうからきいていて。



まずは、ジョン・ウェインの物真似。







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十字架とケシの花はとつぜんわらいだすので



わたしは長いこと庭を畏れていた。



けれども母が亡くなってから



庭の世話はわたしの役目になり、



久しぶりに足を踏み入れた時



庭はあきらかな興奮と喜びをもってわたしにはたらきかけ、



そしてわたしの両目からはするすると涙が流れおちていた。






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昨日は、上空でさようならが発生したらしい。



ぼくはようやくクロッキー帳を読み終える。











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