OH GREAT RABI RABI

コンピューターおばあちゃん達
2003年06月30日(月)





飛行機工場から少女の集団が続々と出てくる



彼女らは一様にまばたきをせずにブルーベリィのクレープを食べている



クレープを食べおえた少女から順に両足をそろえ飛びたっていく



その背後からキバウサギが大きな袋を持って近づいてくる






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コンピューターおばあちゃん達は出荷されていく過程で



二百五十六袋のざらめせんべいと八十五個のこんぶ飴を消費した



次の週に出荷されたコンピューターおばあちゃん達はその倍をたいらげた



ぼくは来月の誕生日にキャンディオレンジのコンピューターおばあちゃんを買ってもらう







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とくべつ美しくはなかったがもっとも優しい少女は



飛びたつことができなかった



ブルーベリィが足りなかったのだ



うずくまって泣く少女にクレープ屋の青年が駆けよって



チョコレイトのクレープを差しだした



そして二人は滑空する少女たちを見あげながら



わざと口元を汚しながらクレープを食べた







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朝起きると、ぼくの祖母はコンピューターおばあちゃんになっていた。



中指のゆびぬきに触れるとかすかな音をたてて起動をはじめた。



コンピューターおばあちゃんでインターネットに繋ぐと、



いつも勝手にらくがんに関するサイトを開いてくれる。






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グレイ・ラビットは電信柱の影に棲む。



その時点ではまだ牙ははえていない。



たてぶえを吹きながら子どもが電信柱の影を踏んだとき、



グレイ・ラビットは解放され、キバウサギとなり



大きな袋を引きずって少女飛行機の捕獲へ向かう。







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コンピューターおばあちゃん達は宇宙船に搭載され



宇宙へ向かった



戦争がはじまるのだ。















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