ねえ いいかげんに眼を積むのをやめたら、クスバート +++++ 巨大メロンをパンに変換した罪で 指名手配された彼は 静かの海に泳ぎついた。 膨張したパンはとっくに宇宙を作ってしまったので 彼はクレーターをかじって自分を慰める。 +++++ 平面宇宙で生まれたミソサザイは 高度を変えずに飛ぶ 彼は巣を知らない +++++ 扇風機でキスの練習をしていた少女の唇は腫れあがり 太陽にも触れそうだった +++++ ぼくは芽を摘んでなどいないよ、 あたらしいともだちを作っているんだ。 +++++ わたしは、左眼で 少年のちいさな手のなかで自分の右眼が転がるのを見ている。 その眼はラムネの瓶から取りだされたように輝いていて、 わたしの左眼ははじめて涙ぐむ。 今日は湿気ているので やがてそこから、しずかな泉が湧いてくる。
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