スカーレットの心のつぶやき
つぶやき 目次|過去|未来


2006年02月02日(木) 心��

私はとてもずるい人間だ。

我儘な女だ。

いつも自分の思うようにならなければ

そのことがとても辛く悲しく感じられる。

そんな私だったから

あの時も夫の気持ちなんて考えもしないで

ただ、もう一度子どもが欲しいと願い

夫に毎日せがんでいた。

夫の態度は頑なにも思えるほど否定し続けた。

勿論子どもは欲しかっただろうが

あの辛い思いを二度としたくないと思う気持ちの方が

勝っていたに違いない。

そんな夫の気持ちを知っていたくせに

私は毎日基礎体温をつけながら

ひそかに妊娠可能な時期をねらっていた。

一言で言えば

夫を騙したのだ。

安全日だと偽ったのだ。

そして私の計画通りに妊娠した。

夫や母や医者に対して

私は私自身の命と引き換えてでも

産みたいという気持ちを伝えた。

皆諦めもあったのか

私の今回の妊娠に反対するものは居なかった。

夫に話し、両親に話し、

私は妊娠と分かった時点で実家に戻った。

今度こそ無事に十ヶ月を過ごしたかった。

今度こそ自分に負けたくないと思っていた。

また、前と同じことを繰り返したくないと思っていた。

実家に戻り私は母に甘えて生活を送ることが出来た。

しかし、案の定また食べられない日々がやってきた。

あの頃の私の体重は35キロあるかないかだった。

病院へ行き体重や血圧を測って記録する時に

あまりにも少ない体重に恥ずかしさを覚え

勝手に書き換えていた。

少しだけ体重を大目に書いていた。

母になる喜びを感じる前に

また私の最大の問題である

拒食と過食嘔吐が襲ってきた。

夫とも誰とも会いたくなかった。

家に居ても父や姉に心が不安になった。

母だけが私の味方だった。

私はまた食べては吐くという行為に走った。

今度はお腹に赤ちゃんが居るという認識に

私がいくら弱いとは言え、

目覚めると思っていたのに・・

やはり同じことをし始めた。

ああ〜本当に情けない。

こんなことなら妊娠なんてしなければ良かった。

お腹に居る赤ちゃんがエコーで女の子だとわかってから

私は「めぐみ」という名前をつけて

いつも話しかけていた。

それは胎教という良い物でなく

いつもめぐみへ恨み言を言っていた。

「早く生まれてきてよ」

「私はあなたのためにこんなに苦しい思いをしてるのよ」

などと、毎日お腹をさすりながら言っていた。

バカな母だった。

もっとあの頃に娘に色々ないいことを話したり

いい音楽を聞かせていたら良かったのにと

今頃になって後悔している。

それでも月日は経ち、

私の苦しみも最高のところまでやってきた。

あの時の私の心の中は

色で言えば真っ黒とグレーと赤と・・・

綺麗な淡い色でなかったことは確かだ。

心の中を真っ白や淡い色でいっぱいにしていれば

今の私の幸せもそんな色に包まれていたかもしれない。


スカーレット