スカーレットの心のつぶやき
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人は同じ過ちを犯してはいけない。
間違いは誰にでもあるが
同じことを繰り返してはいけない。
それは何も学習できていないということだ。
でも、私はまた同じことを繰り返してしまった。
最初の子を闇に葬った私は
もう二度と子どもを持とうと思わなかった。
悲しかったことよりも
あの私自身の体調の悪さが
妊娠に対する恐怖感を覚えさせたのだ。
それなのに・・・
また、私は妊娠してしまった。
今度こそ頑張ろうと思っていた。
どんなに苦しくても負けないようにしようと思っていた。
母は諦めていたみたいだ。
医者も仕方ないけれど
母体を一番に考えましょうと言ってくれた。
そして5ヶ月になるまで私は頑張った。
やはり体調は前と同じで最悪状態になった。
ものが食べられない。
食べたら直ぐに吐いてしまう。
ただの悪阻とは違っていた。
私のあの一番嫌な過食嘔吐を伴って現れた。
私を徹底的に破壊してしまいそうになった。
それでも頑張った。
4ヶ月目頃に切迫流産の危険があるということで入院した。
ベッド上しか動けない。
点滴をして安静にしていなければいけなかった。
その時の同じ部屋の人たちが
次々と出産していくのを見て、いいなあと思った。
もしかしたら私もあの人たちのように
可愛い赤ちゃんをこの胸に抱けるかもしれないと思っていた。
でも・・・・
でも、やはり駄目だった。
5月目でわたしは根を上げてしまった。
諦めてしまった。
この時の堕胎手術は言葉では表現できないくらい
激しい痛みを伴った。
麻酔の出来ない私にとって
麻酔なしでの手術は死ぬより辛いことのように思えた。
そして、何よりも私の心にこたえたものは
生まれてくるはずだった赤ちゃんが
男の子の形をしていたということだった。
夫は埋葬許可をもらいに市役所へ行き、
夫の実家のお墓に埋葬してくれた。
名前もつけた。
「希」と。
今もあの日のことは忘れられない。
初めての子は「歩」と名づけた。
この二人の子に対して
今の私は心から申し訳ないと思っている。
夫は二度と子どもを作らないと言った。
もう二度とあのような辛い思いをしたくないと言った。
私も同じ思いだった。
でも、人の気持とは不可思議なものだ。
私の悲しみや辛さを越える幸せは
もう一度子どもを産むことによって
得られるのではないかと思った。
夫に話してもまるで相手にされなかったが、
私の中では固い意志となっていた。
スカーレット
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