スカーレットの心のつぶやき
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2006年01月28日(土) ペルソナ��

私があの時、あのように役者に夢中になったことについて

夫はどんな風に思っていたのだろう。

良い思いはしてなかったのは確かだ。

それでも何も言わなかった。

あの時の私は実家に戻ったまま

毎日のように舞台を見に行っていた。

追っかけもしていた。

県内の劇場だけではなく

中国、関西の劇場まで

一人で見に行っていた。

あれほど都会が嫌いな田舎者のくせに

今思うと本当に不思議な思いがする。

そして見に行くたびにお土産を持参し、

また座長には毎回一万円の入った祝儀袋を渡していた。

ツーショットの写真を撮ってもらい

それをテレホンカードにしたものさえ残っている。

あの時の私は変だった。

何もかも忘れたい、

何かから逃げ出したい

そんな気持ちがあったのは否めない。

でも、このことで私に生きる力が湧き、

毎日がとても充実した日々を送ることが出来たのだから

それはそれで良かったのだと思う。

芝居を見に行っている間に

役者とも仲良くなり

女の子の役者とは今でも便りの交換をしている。

そして芝居見物仲間とも出会った。

同じ方向を見ている者同士だったから

話も合ったし楽しかった。

年は違っても思いは同じだった。

私に生きる力をくれた京乃助座長には

今も感謝している。

娘が生まれてから数回は見に行ったけれど

次第に私の中で大衆演劇への思いは小さくなり

消えてしまった。

あれからもう20年近い年月が過ぎた。

今はもうすっかり気持ちはなくなってしまっている。

私の中で燃え上がった炎は

一時的なものであったし

初めから長続きするようなものではなかったような気がする。

何かに夢中になれるもの

生きがいが欲しかっただけだったのだから。


スカーレット