スカーレットの心のつぶやき
つぶやき 目次|過去|未来


2006年01月26日(木) ペルソナ��

今思うとあの時の私の精神状態は普通ではなかった。

夫の前でRに「Rちゃんが一番好き」だなんて

言葉を言ったのだから。

その言葉を聞いた夫の気持ちになってみたら

とても辛くたまらなく悔しい思いだったろう。

本当にあの時の私は自分のことしか考えて居なかった。

そして夫の涙を見た時、

2年前のHの涙を思い出した。

Hとはっきりと別れないまま

夫と付き合い始めて6年の月日が流れていた。

九州大学附属病院を退院して

三ヵ月後に夫の結婚を前にしていた私は

Hに対してこのままではいけない

ちゃんとHと別れなくちゃと思っていた。

私がHと付き合い

博多で同棲していたことも

夫にはちゃんと話していた。

夫はHときちんと別れ話をしてきて欲しいと言った。

そして私は福岡空港までHに来てもらった。

夫は見送りに来てくれた。

大丈夫?と尋ねる夫の気持ちはどんなものだったのだろう。

夫は私を愛してくれたからこそ

Hとの別れをきちんとしてきて欲しいと言ったのだと思いたい。

Hとの再会は一年ぶりだった。

変わらなかった。

変わったのは私の心だけだった。

あれほど人の心が変化することに耐えられないと思っていた私が

一年の間に変わっていたのだから、

本当に不思議でたまらない。

Hに「好きな人が出来て結婚することになった」と告げた。

Hは「分かった、やはり想像していたとおりだった」と言った。

そしてHは泣いた。

男性の涙を見たのはその時が初めてだった。

きっと色んな思いがHの胸の中にあったのだと思う。

私は自分の幸せしか考えない勝手な女になっていた。

これでは幸せになれるはずはない。

あの時に私の運命は決っていたような気がする。

夫と結婚してもまた同じことをしてしまう・・

多分そんな予感がしていたのだと思う。

そしてRとの再会によって

夫の目にまた浮かぶ涙を見た時、

私は自分がつくづく嫌になった。

夫は私に言った「Rさんのことは忘れて欲しい」と。

この言葉を言ったときの夫の気持ちを思うと

今も心が痛む。

そんな思いをしてまで結婚した私達だったのに、

私が夫との生活や

自分自身の病気の再発で自殺を図ったことは

夫に対して一生をかけて償っても

償えないものなのではないかと思う。


スカーレット