スカーレットの心のつぶやき
つぶやき 目次|過去|未来


2006年01月18日(水) 出会い��

私が夫と出会ったのは、

私が入院して試験外泊をして、

新しい目標を見つけてさあ、頑張ろうと思っている時だった。

その頃の私は生きる目標もなく

ただ、毎日を吐くことなく過ごせばいいという気持しか持っていなかった。

でも、こんな私と反対の生き方をしたいと思ってもいた。

故郷に戻ったHは元気だと知らせをくれていた。

会いにも来てくれた。

Hへの私の思いはまだ残ってはいたけれど

一緒に住んで居た頃のような

幼稚でままごと気分ではなかった。

私はHが見舞いに来てくれるたびに、

何とかして立ち直ろうと思い始めた。

そのためにはどうしたら良いか真剣に考えた。

今回出会った医者はそれまでとは違った医者だった。

一言で言えば私の言うとおりになる医者だということだ。

結構上に居る人で力も持っている人だと聞き、

私も安心してその医者に任そうと思っていたが

話をしてみると、

まるで私の思うまま、

私の言うまま、

私の我儘を全部受け入れてくれる人だった。

これって何か変だと思った。

勿論、私のことを否定しないし

私の気持や意見を受け入れてくれることは

私にとってはとても気分のいいことだったけれど、

これでは家に居る時に

母が私に気遣いをして

私が我儘を言っても皆聞いてくれていたときと全く同じだった。

私に対する厳しい態度の見られない医者だった。

だから、私が外出をしたいと言った時も

お正月を病院で過ごしたいと言った時も

良いでしょうの一言しかなかった。

正直言ってこの医者に期待することはやめようと思った。

入院したら吐くことを止め

優等生の患者になる私、

この時の入院でも同じだった。

吐かず一生懸命に食べて太って早く退院しようと思っていた。

でも、退院しても後をどうするか・・

この問題が私に大きくのしかかってきた。

たとえ、退院しても家に居て

今までと同じような生活をしていれば

きっとまた再発して入院するに違いない。

これでは駄目だ。

何か生きる目標を持たないといけない。

そう思って私は退院したら

以前から私のやりたい仕事、

図書館の司書の資格を取ろうと思ったのだ。

試験外泊をしている時に

たまたま私の出身大学でその講習会が開催されるのを知った。

これに賭けてみようと思った。

そして、その講習会に間に合うように退院した。

講習会に参加できるかどうか?

また最後まで受けることが出来るかどうか?

正直言って自信はなかった。

あの19歳の夏、

運転免許を取りに行き

後少しで取れるというところまで行ったのに、

結局体がしんどくて途中で止めてしまったことがある。

あの時と同じことになりはしないか?と

私も家族も心配していたのだ。

でも、講習は始まった。

私の受験番号は99番。

そして100番の人はキャンセル、

その隣の101番は物静かでとても魅力的な大学生だった。

それが私の27歳の暑い夏、

夫との出会いだった。


スカーレット