スカーレットの心のつぶやき
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2006年01月16日(月) 涙��

Hのお母さんのことを悪くは思いたくない。

私のことを知らない人なのだから

可愛い息子を私に取られたと思っても仕方はない。

Hは母親と二人暮しだった。

だからお互いに支えながら生きてきたはずだ。

それが突然、息子が居なくなったのだ。

大事な息子、

一番頼りにしていた息子、

それが「何所の馬の骨とも分からない女に・・・」

怒るのも当然だと思う。

電話でも手紙でも、

Hは世間知らずで何も考える余裕がなかったから

直ぐにでも返してほしいと言っていた。

私には異論はなかった。

ただ、私という人間を誤解されていることだけが辛かった。

でも、私は弁解はしなかった。

その代わりにHを説得して返すと約束した。

両親も私もHに帰るように話した。

ちゃんと大学を卒業して就職をし、

その時にまだ私のことを思っていてくれるのなら

また考えるからと言って帰ってもらった。

Hは私との別れが一時的なものだと信じていた。

だから、迎えに来ると約束して笑って帰って行った。

この時、Hの涙は見なかった。

Hが居なくなってほっとした部分と

やはり淋しい気がする部分があった。

私の病気の再発の原因がHの存在にあるのではないということは

私自身にはよく分かっていた。

だから、Hが帰った後も治ることはなく

余計に自由になった気楽さで

思うままに食べ、思うままに吐くという毎日が続いた。

体重も30キロを割りそうになった。

自宅に居ると治らないのは分かっていた。

これでは駄目だという思いはいっぱいあったけれど

私の力ではどうしようもないことを知っていた。

家族の私を見る目も母以外は

まるで汚いものを見るかのような

軽蔑の目に変わって行った。

もうここには居られない。

私は逃げるようにしてまた九州大学附属病院へ入院した。


スカーレット