スカーレットの心のつぶやき
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2006年01月12日(木) 涙��

あの頃の私は何を思って生きていたのだろう。

誰にも心の闇を見せることをせず、

誰にも干渉されたくなく、

誰と居ても楽しい日々はなかった。

ただ、惰性で生きていたような気がする。

勿論、あの頃の私にとって

Hの存在は必要なものだった。

それは多分、

私が誰かに愛されているという感覚を持ち

その感覚に安心していたいという気持ちがあったからだ。

人に嫌われたくない、

どんな人からも愛されたい、

誰にも自分自身の存在価値を認めてもらいたい、

私がこの世に生きていて良いのだという

確かな証が欲しかったからだと思う。

Hでなくても誰でも良かったのか?と問われれば、

はっきりとHでなくてはいけなかったと断言できない。

確かにあの頃の私はRのことから逃れたいために

Hという存在を利用していただけだったのかもしれない。

Rを失ったことで

二度と人を愛することは不可能な私になっていた。

拒食症から過食嘔吐になり

症状は一進一退の繰り返しだった。

私が生きているという意味、

私の存在している価値、

そんなものを見出せないまま、

ずるずるとHとの関係を続けて行った。

そして自殺未遂を何度も繰り返した。

食べたくない気持ちと

食べて全てを吐き出したい気持ちと、

そういう自分自身への嫌悪感でいっぱいになり、

ただ一瞬でも良いから

そんな自分から逃げたかった。

死ぬということは

何もかもから逃げることの出来る

唯一の手段だったと思っていた。

私の周りの者達の気持ちなど考える余裕はなかった。

私が何度も繰り返す自殺未遂の度に、

Hは遠い九州から私の元へ駆けつけてくれた。

Hの優しいまなざしと優しい言葉に

どんなに心が慰められたことだろう。

私への愛は永遠だと言ったH、

その甘い言葉はHの本心だったはずだ。

私が嘗てRに対して思っていた気持ちと

Hが私に対する気持ちが

全く同じだったにも関わらず、

私の心の底では

まだRへの気持ちをHへ摩り替えていた。

傲慢で我儘で、

最低の女だった。

それでもHは変わらず、私を愛してくれた。

Hの初めての涙を見たのは

私が胃の洗浄を終え、

病院のベッドに横たわり点滴を受けていた時、

急いで駆けつけてくれた時だったのを

今でもはっきりと覚えている。


スカーレット