スカーレットの心のつぶやき
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2006年01月10日(火) 涙��

Hと出会ったのは、

私が拒食症で25キロにまで痩せ、

生命の限界に近づいたことに気付き

九州大学附属病院へ一回目の入院をして

三ヶ月の治療の後、

12キロという驚異的な回復をして退院した夏のことだった。

入院している時は

吐くこともせず、

私が好きになった主治医が

私の回復ぶりの良さで教授に褒められるのが嬉しくて

一生懸命に食べ太ることが出来た。

でも、これは自分自身の根本的な解決ではなく

他人のために食べたのだから

これで治ることはないと思っていた。

退院してまた再発した私は

その私の大好きな主治医に会いたいために

暑い夏にも関わらず

九大へ向けて旅立ったのだ。

朝から飲まず食わずで、

船室に横たわっていた私を

二人の若者が見つめていた。

痩せ過ぎている私の姿は

他人には奇異に映るのだろう。

今までも何回も好奇心の目で見つめられたことがあった。

だから、私もいつもと同じで気にしてはいなかった。

九州の港にもう直ぐ着くと言う頃に

その二人が私に声をかけてきた。

彼らは大学生で夏休みにバイトをして

高知の皿鉢料理を食べに来た帰りだと言った。

そしてあまりに贅沢をしすぎたために

もう帰りに運賃しかなくて

昼も夜も朝も抜きで帰宅するのだと言った。

私が昼も食べずに横たわっていたのが

自分たちと同じだったから気になって声をかけたと言う。

私はお金は持っていた。

だから、彼らに朝御飯をご馳走してあげようと思った。

朝早く港に着いた私たちは

近くの喫茶店で朝食を食べ話をした。

Hはその二人の中の一人だった。

もう一人に比べると無口で

物静かで、何か雰囲気のある人だった。

今思うとあの出会いがなければ

Hは苦い思いをしないで済んだのにと思う。

Hにとって私との出会いは

運命的な出会いだと言っていたが

それは彼が恋愛に未熟で

免疫がなかったからであろうと思う。

もし、Hがもっとすれていたとしたら

私との出会いをそんなに重要に思わなかったに違いない。

こうしてHと私との何年かの付き合いの幕が下ろされた。





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