スカーレットの心のつぶやき
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2006年01月09日(月) 記憶��

もし、あのRとのことを記憶の中から消し去ってしまうことが出来たら

今の私はもっと前向きに生きているのかもしれない。

私の人生で一番大きな出来事の原因になった

Rとのことを全て消し去ってしまいたい気がする。

あの時、

何故もっとRに対して強いことを言えなかったのか?

何故もっと追求しなかったのか?

何故私は自分を卑下していたのか?

今思うとあの時の自分自身の気持ちが不思議でたまらない。

裏切られるという

一番辛い仕打ちをされたのに

私はRを恨むことが出来なかった。

嫌われたくないという思いと

Rへの遠慮と、

Rへの未練と・・・

それらが混じり合った複雑な思いでいっぱいだった。

私のRへの思いは何年経っても消えることはなく

それが私を自滅させる原因にも繋がったのに

私は結婚後もRへの思いは一生永遠に続くものだと確信していた。

笑ってしまう。

今ではそんなことを考えていた自分がおかしくもあり

またとても可愛いと思える。

人の心は変わる。

それをやっと理解できるようになった。

Rとのことは私を自滅へ追い込んだけれど

Rと結べれなくて良かったのだと今は本当にそう思える。

もし結婚していたとしたら

私は直ぐに離婚していたと思う。

Rの自分勝手な人柄と我儘さがきっと鼻についていたに違いない。

裕福に育ち、

何も苦労をせず、

自分の思う通りの人生を歩んできているRにとって

他人の悲しみや辛さを理解できる能力は持ち合わせていないと断言できる。

Rとの付き合いの中で

一つだけ私にプラスだったことは

Rと付き合っている間に

この人と出会うために生まれてきたと思える

Yと出会ったことだ。

付き合いは短かったけれど

Rとは違った付き合いが出来た。

Yとの記憶は消したくない。

初めて出かけたコンサート、

初めてYの家へ行き

Yの詩集を見せてもらったときの感動は

まるで昨日のように思い出すことが出来る。

Rを裏切る行為もあったけれど

私は今も決して後悔をしてはいない。

Yとの付き合いは学生時代の良い思い出として

あれから30年以上の月日が流れている今も

私の心のアルバムに大切に保管されている。

Yのあの後ろ姿は私の理想だった。

私がYにとっては初めての女だったと分かった今も、

まだ信じられない気がするけれど

確かに本当のことだったと判明したのは

三年前の夏

Yと思わぬ所で再会して以来

しばらくメールの交換をして

色々な思い出話をしていった時だった。

今はそのメールの付き合いもないが

決して淋しいとは思わない。

私にとってはYは過去の人になってしまったから。

涙も出ては来ない。

涙は全てを洗い流してくれると言う。

私にとって男の涙が記憶の中に鮮明に残っているのは

私が拒食症を患っている中で

知り合ったHの涙だ。


スカーレット