小説の構想やら更新予告やら短い話やら。
誤字脱字やら単語が中途半端に途中だとか色々あるけど気にしない。

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ラブレインが叫んでる
2003年07月24日(木)

ざぁざぁと降る雨の音が聞こえないようにと亜久津の耳を塞ぎ、千石は目を強く閉じると彼の首元に顔を埋めた。
しばらくして声を出そうとした亜久津に、千石は小さく「黙って」と耳元で囁いた。

「すきだよ」
耳元で、唇が触れるぐらい近くで。
指の隙間から聞こえるようにそう囁いて、千石は亜久津の頬にくちづけをした。
亜久津は何も言わず、なにもしない。ただ千石に押し倒され、されるがままにしている。

「俺はこんなにお前が好きなのに、お前は俺を好きになってすらくれないんだね」

亜久津の穏やかな心音が、雨の音にまざって聞こえた。
亜久津は、何も言わない。返事もしない。
ただ目を閉じて、息をしている。呼吸して、横たわっている。

何もかも受け入れるようで、亜久津は何もかも拒絶する。


「……ねぇ、お前が愛してくれたら、俺はお前を愛さないから、だから、俺を愛してよ、亜久津。」

千石にだって、そんな事を言うのはわがままだとはわかっていた。

「……傷つけたりしないから、俺は……お前を愛さないから、だから、亜久津」



けれども、もう、今は全部壊れてしまったから。


けれども千石には傷を癒したりはできないから。




「俺はお前に愛されても、お前の前からいなくなったりしないから」





だからせめて、彼が安心して愛せる人間を、もう一度作ってやろうと思った。

嘘をつくから。
嘘とつくとしてもかまわないから。






せめて。
亜久津には誰かを愛する事を覚えていて欲しいと思った。

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わけわかんない…。




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