だから別に私は千石ファンじゃないんだってば。 千石ばっかり描くし(描きやすいから)千石視点多いけど(シンクロするから)、私、亜久津ファンです。 でも亜久津の旦那は千石以外に譲れねぇよとか思ってますよ。 嫌いじゃないの。でもそこまで好きでもない。(どうでもいい) -- 少し、高い音が響いた。 千石は舌打ちをして立ち上がると、カチャカチャという金属音をたててベルトを締めなおしながら玄関へと向かった。 つい先程床に押し倒されて半ば服を脱がされかけていた亜久津はほうけて何も言えず、ただその後ろ姿を見送った。 「はいはいはーい、どなた様ー?!」 素足で触れた玄関先のタイルは冷たかったが、ためらわずにそのままドアを開けた。 ガチャリ、という音と共に開いたドアの先には、偉そうに腕を組んで人を見下すような視線を千石に向けている跡部。 「…あとべ…くん?どうしたの?」 予想外の訪問客に驚いている千石に、跡部は呆れたように目を閉じて溜め息をついた。 「……もしかして最中だったのか?…下、空いてるぞ」 「……え? …あ!」 瞬間、指摘された箇所に目をやり、あわててズボンのチャックを締めながら苦笑いをうかべた。 「…もうちょっと、だったんだけど……えーと…それでなんか用?」 「ああ、ちょっと匿って欲しくてな」 「へ?何で??」 「監督が…ちょっとな…邪魔するぞ」 「ちょ・ちょっとまって!! 入られると困る…んだけど…な…」 「なんでだ」 「いや、だって今日は…折角来てるし親いないし…」 「何いってる、俺の事は気にするな、ヤりやきゃヤればいいだろ?」 「いや、俺はね、いいんだけどあっちが…」 千石が跡部のマイペースぶりに押されつつも、必死で彼を家に入れるまいと格闘していると、あまりに戻りが遅いので、身支度を整えつつ、リビングから亜久津が顔をだして千石の名前を呼んだ。 「…何してんだテメェ…」 「あッあっくーん!ちょっと質の悪い知り合いが来ちゃって…あッ帰るとか言わないでよ?!」 「…誰だよ」 「氷帝のー跡部くん」 「名前出されても知るわけねぇだろ」 「うー跡部君!そういう事だから悪いけど他あたって!」 「は?金なら払うから匿え」 「お金なんかいらないよ!つーか無理言わないでって!」 -- …一体何を書きたかったのか…。 てか跡部が誰だか。(それを言ったら全員誰だか。 -- 色々と、どうしようもない。 人間関係もこの文章もなにもかも。 人を信じるのは悪い事じゃないけれど、信じ過ぎて依存するのが私は怖いです。 人間って。 本質的に恐ろしいもんですよ。 どうしても。 ちっぽけな偽善者が何ほざこうがこの世界で何かが変わるなんて事はないんですがね。
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