最後まであたしたちの間には距離があった。 あたしは君に触れる事すらできなかった。 ただ呆然と、眺めていた。 冷たくなった君の体を、オセロさんが抱き抱えてあの、寂しそうな表情をうかべたのを。 寂しそうな、あの、怒ったような、でも今にも泣きそうな、いや、呆れたような、あの表情を。 あたしはただ見ているだけだった。 何も言わず、何も目に入れず、耳に入れず。 なにもせずに。 ただそこに座り込んで。 リカちゃんにしがみつかれようとも、ただあたしは、力なくしなだれたその細長い腕がだらりと重力にそってぶらさがっているのを。 もう声をあげることもなく。 * なんだろう。これ。え?状況説明? つまんねぇ…! もうネタバレなんて今更ですよね。 オロロンと千秋の恋愛は本当よかった…凄い好き。
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