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誤字脱字やら単語が中途半端に途中だとか色々あるけど気にしない。

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ゴクアク前提ナンアク
2002年10月19日(土)


『人は感情で動くもの。理屈に縛られてはいけない』

どこかで、聞いた言葉。何かの本で読んだのかもしれない。
そんな事をぼんやりと考えながら、南は電車に乗り込んだ。病院へ寄ってから学校に行ったせいで、通勤ラッシュから数時間ずれたおかげで、電車は混んでも空いてもいなかった。
とりあえず、あと二駅だし、と座らない事にした。そのまま鞄から文庫本を出しながら、乗車口のそばに寄り掛かった時。

「あ」

思わず、声が出た。
ふと視線がいった向側の、ホームのベンチに。

自分とおなじ、あの特徴的な制服姿の千石と、亜久津が、いた。

「………ちょっとまて、今何時だよ…!」
ホームの時計を見れば、時計は11時半過ぎを指している。2人揃ってサボりのようだ。
「……何してんだ…あいつら…」
千石はいつもどおり楽しそうに亜久津に話し掛け、亜久津はほとんど無視しているように見える。しかし時たま面倒臭そうに千石に視線をむけたり、二、三言、何事か言葉を返している。

ふ、と千石が満面の笑みを浮かべて下を向いた時。
亜久津の、唇の端が微かに、だが確かにゆがめられたのが、見えた。
その、顔はひどく、

ひどく優しい笑顔で。

南は驚いて目を見開いた。千石はきづいていないように見える。
しかしすぐにその笑顔は消えて、亜久津は何事か呟いたように見えた。

駅のアナウンスがながれ、乗車口が閉まる。
だが南の視線は向い側のホームの2人にとめられたまま。
そのまま電車がはしりだしていく。


動いて行く、視界。
遠くなる、姿。


ガタン、ゴトン、と電車はゆっくりと走り出した。
だがそこから離れるのは安易で、すぐの事だった。
南は首をふるように下をむく。

あの、表情が。
目に焼き付いて。

あの、千石にだけ、むけられたのであろう、あの、ひどくやさしい笑顔が。
自分には決して向けられる事がないだろう、あの、笑顔が。

一瞬に満たない瞬間を目撃出来たのは、なんだか得をしたような気もしたが、心が、痛んだような気がした。


南は、結局自分は理屈にしばられてしまうのだなぁ、と思いながら、ぼんやりと外にむけていた目をとじた。
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なんであたしのナンアクってゴクアク前提ばっかなのか。
それはやっぱりゴクアクが一番好きで、三角関係ってものが好き、ってのが災わいしているのか。
いつもいつも申し訳ない。
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サスペリアが見たい。あたしあれ見た事ないんすよ…どうなん?




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