ドラマ「ロングラブレター 漂流教室」のミサキさんとアサミ君のカップルが私は大好きだった。 -- こんな時にでも、時間はゆったりと流れるのだ、というのを感じるとなんだか無性に悲しさを覚える。 懐中電灯をたよりに、図書室の本を2人で読みふける。こんな事をしても自体の解決策にならないのはわかっていても、それでも微かな希望にでも縋ってしまうのが人間なのか、などと思いながら三崎は家庭栽培の参考書を読んでいた。 もう一冊を読破する所で、突然浅海が口を開いた。 「三崎さん、あの時、さぁ」 「…どの時よ」 三崎は隣の浅海に視線を向ける。 「……妬いてるって言ったらどうするつもりだったの?」 「それ何時の話?」 「…『ココ』に、来る前に…あの……男に会いに行くって言って学校から出ようとしてた時、」 言われて思い出したのは、藤沢との約束。 彼奴は、彼奴の事なんかとっくに許してるのに、がんばって、アタシに許して欲しいと思って頑張ってきたのに、待ってるのに、行けなかった、果たせなかった約束。 落ち込む気分と同じように、自然と視線が下に落ちた。 「……………それでも、……会いに、行ってたよ。 だって、大事な約束だもん。」 少し間をおいて、 「……………そっか、」 「………あーもう!余計な事思い出させないでよ、悔しいじゃん。」 「…………ゴメンナサイ…」 「…………あやまんないでよ、」 「だって怒ったじゃん」 「ッ…………それは…!」 ガタン、と音をたてて席を立つ。 涙が瞳から零れ落ちた。 そして三崎は浅海の真直ぐな視線が痛く感じてすぐに眼をそらして出ていこうとした、が浅海は三崎の腕を掴みながら自分も席を立った。 「…泣かないでよ」 「……………うるさい、よ」 突き放すように、手で浅海の体を押す、しかし浅海はそのまま三崎の事を抱きしめた。 「…………………もすこし、このまま……いい?」 そしてそう言うと、浅海はそのまま眼を閉じた。 ―…滑り抜けてしまった。 曖昧すぎる時間の流れを、滑り抜けてしまった僕らはもうあの時間に戻る事はできないのに、それでも、それでも、諦められずに、 傷を舐めあうようにこの時間の中でただ慰めあって、お互いに温もりを求めながら、 不確かな明日、いや、不確かな昨日を取り戻したがっているのだ。 -- 漢字とか忘れてて適当。(死) ドラマとかは二次創作する気ないんだけど、なんか思いついたから。 結構ウロ覚えだから色々とつっこまれると痛いですが。 走り書きなんで色々ボロがでるのも承知だけど描きたかったんだ!(*ちなみに今日は本当は20020808)
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