母のタイムスリップ日記
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| 2009年03月30日(月) |
いろんなことが見えた1日 |
骨折の検査のため通院。 母が何処から出発するかが最初の課題だった。 母の状態で通院するとなると体力勝負が目に見えている。 夜間の介護をして通院となるとかなり疲労するだろうと予測できた。 ふらふらしながらの介助になると母も不安だろうと思った。 だから 施設発に決めたのだった。
朝 支度をして母の所に向かった。 朝食は いつも通りの様子で母の食事が始まったばかり。 出る時間も昨日のうちに施設には伝えてあったのだが…。 予測では 食事が後半で残りを介助して着替えと排泄誘導して出られると思っていたが…現実には食事介助からとなってしまった。 ある程度予測できていたので 水分を準備してて良かったと思った。
食事を終えてトイレに誘導したら 職員が「トイレ誘導と口腔ケアの時間です」と見えた。母の出発は 9時20分と伝えていたのだが トイレ誘導が9時から半までという。 そしてこの誘導に入らないと 訪問介護がなかったことになりますが…といわれてしまった。 施設に迷惑になるのなら仕方ないかと職員に誘導して頂きながら こちらは 合間に着替えをしてもらった。 口腔ケアというか入れ歯は既に外して 手入れ中。 母のために負担にならないようにさっさと準備しているのに この流れが思わぬ障害となってしまった。 本当に不自由。 いつも 家族が代行できている時で 施設側の介護と重なったら 介護した事にして構わないから…といっているのだが そうは行かないらしい。
もたつきながら 何とか9時15分には玄関に着いた。 でも荷物を持って母を両手引きしている時には 職員の手助けはない。この時間は 施設のプランで行けば 職員は母についている筈なんだけれどね。一旦 トイレ誘導が済めば それでOK? いや 職員を責めているのではない。 職員は 言われた通りの事をしているだけだから。
外に出ると夫が待っていてくれた。 朝 早めに出勤して 指示出ししてここまで来てくれたのだ。
少し渋滞に巻き込まれながらも1.2分の誤差で病院に到着。 車から降りた母をみて 守衛さんが車椅子を準備して走って見えた。 様子で直ぐ判断してくれたのである。 職務とは言え 本当に機転が効く。 施設とはシステムが違うのだから同列で判断はすることはないけれど...でも 介護者にとって必要なことを考えて準備していてくれる事のありがたさ...。
受付を済ませて 待合室で待つこと2時間ちょっと。 待ち時間は 看護士さんが教えてくださったので 途中トイレ誘導したり お散歩に出たりできて助かった。
順番がきて 母を両手引きで診察室に入った。 医師は その様子をみて痛みはない様子ですねといい 更に母を動かして 様子を探っていた。 更に 1番気になる部分の事を尋ねるときちんと見られて「問題はありませんね」と言われた。 それから「レントゲンで大丈夫みたいですね」ということで 検査。
レントゲン検査は 控え室で待っていた。 叫び声は聴こえなかったので さほどのこともなかったのだと判ったが... 出てきた母は「わぁ〜ん」と泣いた。 「おっかなかった」とポツリ。 知らないところで1人になった数分が 怖かったのだ。 「ごめんね」と謝った。 立ち会ってくれた看護士さんが「あら 明日が93のお誕生日ですね」「背が高いのですね」とあれこれ母に話しかけてくれていた。 瞬時にそこまで書類から読み取る方は 珍しい存在である。
検査の結果を診察室で伺った。 「骨折はみられません。血管が太く硬くなっているので それが骨折に見えたのだろうと思います」と説明があった。 「以前なら 更に2週間後検査という事になったのですが 今はその必要はありません。強い痛みが出るようでしたら 再度通院ください」と言われた。 母に安堵の笑顔。 本当にこの雰囲気を掴み取る感覚は 何なのだろうなぁ〜。
それからの母は 更に笑顔アップ。 会計を済ませてタクシーを呼んでいる時 母のそばで母の名前を呼んで話しかけている老婦人がいた。 「?」と思って母の所に行くと...。 待合室で母の名前を呼ばれているのを聞いて名前を知ったようだった。
「あなたは 娘さんよね。あれだけの接し方が出来るのは娘しかいないと感じたの。おかあさん 足が長くて スマートで...いいわね」と話された。こちらが話すまで母が認知症とは気がつかなかったみたいだった。「この病院でも認知症の検査が出来るみたいなんだけれど 怖くてね。物忘れが多くてちょっと前のことも思い出せないのよ」と話された。
「私は医者じゃないんで絶対とは言えないけれど 認知症ではないと感じますよ。それに 今は 認知症を遅らせる薬もありますし必要以上に心配なさらず 安心のために診断を受けられた方がよいと思いますよ」と伝えた。 「そうなんですか。安心しました。今度受けてみようと思います。ありがとうございました」と。
タクシーが病院前に着いて乗り込んだ。 母も私もお腹ぺこぺこ。 途中駅までタクシーで移動して お蕎麦屋さんに入った。 夫から電話が入っていたので メールでタクシー移動するから大丈夫と連絡した。
そこでとろろの入るおそばを食べた。 茹でたての冷たい蕎麦なのに 母はきちんと噛み切って食べられた。 食事中は満面の笑顔で...。 やっぱり 昨日の噛まなかった母とは大違い。 これは 病のせいとか歯の不具合とはおそらく違うと感じるのだ。
病院内でも 水分補給や排泄はきちんと出来た。
お腹も満たされて 我に返り施設に電話した。 「あ 昼食はいらないのですね」といわれて連絡してない事に気がついた。
それから またタクシーを拾って施設に戻った。
今日1日で いろんな事が見えた。 これが 在宅で就労して介護しているとしたら かなりの負担。 在宅で介護している人は 介護した上に 準備や戻って家事が待っているのだ。本当に負担が強いなぁ〜。 施設側も よく考えてみると自前のデイに通所の時は 送迎のバスまで施設の職員が手伝う。 が よそのデイ通所の人をみているとよそのデイの職員が室内まで送迎をしている。 母のデイの人は エレベーターのところまで。 通院の家族には 全く手伝いはなし。
おそらく言い方次第なのだろうけれど...。 家族は やっぱり言い出せないよ♪
取りも直さず 母に骨折がなかったということは 母にとって、施設の職員にも私にも「良かった」という事だけは確か。
帰路 地域の整形外科に立ち寄ってお借りしたレントゲン写真を返した。診察については 病院から地域の医師に返信してくださると説明を受けた。
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