母のタイムスリップ日記
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2008年08月29日(金) 稲妻と雷鳴と雨が重なる夜に…


光った瞬間 雷鳴が鳴り ずしんと体に響く その後ゴーッという音が長い間闇に響く。
こんなことが重なるように 一時間以上続いてた夜半過ぎ。
稲妻が光れば 暗い部屋もパッと明かりをつけたようだった。

目が覚めたのは 私1人ではなかった。
最初は 布団の上をごろごろして眠ろうとしたけれど とても眠れない。
夫も目覚めていた。
娘は自室で あれこれ仕事の延長の様子。

どうせ眠れないなら 雨戸を開けて稲妻見物でもしてみようかな…なんて本気で考えた。

母はきっと目覚めて 怖がっている事だろうと思った。
いや 母だけではないだろう…入所者皆 目覚めているのだろう。
職員だって万が一を考えて 怖いだろうなぁ〜。
陣中見舞いの電話でもしたほうがいいのかな?なんて 布団の中でつらつら考えた。
しかし 雷雨の激しい中 施設に向かってもなぁ〜なんて現実味のない考えばかりしていた。

何事も起きないように…と願っていた。
雷が間遠くなってそのうちにまた眠ってしまった。

朝は 寝不足とムシムシとした空気で頭がぼやっとして体が重かった。

午後 銀行と郵便局を廻ってから母のところに出向いた。
そろそろ通院なのだが こんなお天気ではなぁ〜と諦めた。

施設に着くと 職員が 昨夜母は 殆ど寝ていなくて 午前中ソファーでウトウトしてたと話してくださった。
そりゃそうだろう。
母は雷が苦手だ。
家にいた頃だって 手をがっちり握って頭を撫で「大丈夫」と声をかけていたのもの…。どんなにか不安だった事だろう。
きっと ず〜っと「おかちゃん」と言い続けていた事だろう。

トイレ誘導した後 お散歩に出た。
今日の母は言葉も意志もしっかり出ていた。
言葉数は多くないのだが…。
嫌な時は「やんだ」とも言っていた。
自分の隣にいなさいと空いている椅子をとんとん叩いて「ここにいなさい」とも言っていた。
足取りもしっかりしていたが ほんの少しの傾斜でちょこっと躓いたりも幾度かあった。両手をしっかり繋いでいたので 足をひねったり 転倒したりはなかったけれど…。

あまりに不安そうな表情をするので 何もして上げられない自分が情けなくて「ごめんね。あとちょっと待ってね」と母に言った。
母は 真剣な顔に戸惑いながらも謝られている事だけは理解し じっと私の顔を見入っていた。
「ごめん あとちょっだけね。ほんとごめんなさい」と謝った。
母は頷いてくれた。

施設が見えてきた時「ほら」と施設を指差した。久しぶりの事だ。
駐車場に入ろうとした時には 「やんだ」(いやだ)と大きな声ではっきり言った。どうすることも出来ない自分に嫌気が差した。
施設が嫌というよりも「一緒にいたい」という母の意思表示である。

押し黙って駐車場を横切った。
幸い お隣のお店の人が「やぁ〜」と手を振ってくれたので 頭を下げた母。 少し気分が変わって 施設の中に入れた。

母の額が汗でべっとりしていた。
トイレ誘導し 汗を拭いてテーブルに着いた。
夕食が始まっていたのだ。
少し介助して お天気が怪しくなったのでそうっと施設を後にした。

帰路 あらためて周囲をみると 斜面を切り崩して立てたマンションや住宅地の裏側の土砂崩れを起こしてたり 排水路から土砂が噴出していたり…。
隣町の役所の車が何台もパトロールしていた。
降水量もかなりだったのだなぁ〜。

昨夜は 近隣の病院や施設も大変だったのだろうなぁ〜。
今夜も雷雨。
昨夜のようにならないように…と祈るのみ。


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