母のタイムスリップ日記
DiaryINDEX|past|will
母の所に出かける。 母はソファーに座って左に傾きながら うたたねしていた。 声を掛けるともしゃもしゃと話してた。夢を見てた様だった。 職員が「お通じ 後ちょっとかも…」と教えてくださったので トイレ誘導。 無事 良い感じのものが…。
その後 洗濯した物をロッカーに収めようと移動したら椅子から立ち上がろうとした。「荷物を片付けるから待ってね」と言ったら 椅子に腰を下ろした。 置いて行かれる…と感じたようだ。
施設に着いた時 歯科医の訪問診療中で皆さん治療を受けていた。 「入れ歯を直さなければいけないけれど 歯根があり それを治療しないと入れ歯のメンテも役にたたないですね」と医師が付き添う家族に説明していた。 訪問診療も徐々に細かく対応できるようになってきたなぁと感じた。 母は まだ 訪問診療を受けた事がないが だんだんそういう事も視野に入れておく必要がありそうだ。
昼食が始まると 介助の度に口をつぐんだ。 「お腹痛いの?」「頭痛いの?」「気持ち悪いの?」とゆっくりと聞いてみるけれどどうも違うようである。 食事が始まった時 職員に「今日は早目に引き上げます」と話したことが母に理解できたような感じなのだ。 途中で施設長が見えたときも 少し話し込んだら母の機嫌が更に悪化した。 それからは 背中を擦りながら介助。 何とか全部食べたが 食事に要した時間はいつもの倍近くかかった。
水分摂取は積極的で 口濯ぎの時はごくりと飲み込んでしまう事が多かった。 対応はいつもと変わらないのだが…。
片方の手の爪だけ切ってあったので もう片方の爪を切った。 昨日 片方だけ切ったが後は嫌がって出来なかったのだそうだ。 親指の爪を切ってから「綺麗になったね。こっちは未だ伸びているから切っていくからね」と伝えたら 何とか拒否なしで切る事ができた。 今日はここまで。
夕刻から会議があるので そうっと施設を後にした。
家に戻ると家電の着信履歴がいっぱい。 判る番号から折り返し電話した。 夫の会社 地域包括…順次解決。 でも2日連続で掛かってきている番号がある。 折り返しかけると相手も留守電。 急ぎではないけれど 連絡を取りたい人が居るのだろう…。 介護者でなければいいのだが…。
会議はターミナル駅の所まで出向かなくてはいけない。 医療関係の会議である。 いつもいつも 困った事例だけを挙げているので 今日は良かった事例を話の種にした。 会議の始まる前に 訪問看護をなさっているナースとお話した。 その話の中に医師も巻き込んで話し込む。 医師は メモを取って「そうですね そこが課題ですね」といって下さった。
介護保険が導入された頃の訪問調査は 本人の前でいろいろ話さなければならなかった。これは よろしくないと状況のメモを渡したものである。 最近は 調査に伺うときの注意がありましたら書いてくださいという欄が出来た。 こんな風にゆっくりと認知症専門職の方に理解していただけるようになった。
医療の現場にもそういった理解を深めるために認知症理解の底上げを検討していると言うお話を医師から伺えた。 他にも胃ロウ設置についての判断を口腔外科及び耳鼻科の医師の判断も加えて検討すると言う準備に入っているそうである。
これから 終末期医療の選択についてもゆっくりと論議されていくだろう。 医療を受けるのに 本人の意思 家族の意思を確認しながら それぞれの思いに沿えるようになっていくのでは…と思う。 それには やはり本人及び家族の思いを伝えていく事が大事だと感じる。 そういう役目を感じながら会議に出席させて戴いている。 それには 耳を傾けて貰えるための環境を作る事が 初めの一歩なのだろうなぁ〜。
家に戻ったのは とっぷりと日が暮れてから。 大急ぎで夕食の支度。家族の帰りが遅いのが救いになる日である。 今日の晴天で 湿っぽい洗濯物が 久しぶりに乾いた 万歳!
|