母のタイムスリップ日記
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今週初め 以前訪問させて戴いていた利用者さんが亡くなられた事を知った。
2年前の秋まで訪問させて戴いたと記憶しているが…。 グループホームに移られて 程なく脳出血を起こして 入院なさったところまでは知っていたのだが…。
訪問をさせて戴いていた頃から 病は始まっていたと思うが 手助けがあれば十分暮らせる方だった。
それまで 散らかりがちな家の中も ちょっとした手助けで綺麗を維持できるようになられた。 食事の支度や片付けも 意欲を持たれて取り組まれた。 何よりも ヘルパーさんや私に どういう仕事を頼むかをしっかり考えて準備なさるようになった。 利用者さんも だんだん自信を持たれて 積極的に行動なさるようになり いろんな方と交流をなさっていた。 同じような状態の人から相談を受けて 独り暮らしの知恵を伝授なさってもいらした。
施設入所する一年前だったろうか…。 「来年主人の13回忌の準備をしなくちゃ…。これが済めば もう何時お迎えがきてもいいし ここらでもういいかなと思う」と話されていた。 お返しの品の準備もしようとなさっていた。
病の症状が目立つようになり 定年退職なさったご家族が夜間泊り込むようになって 混乱が激しくなった。 ご家族が良かれと思って発する言葉が 次々と混乱を招いて 出来る事も出来なくなられた。
其の様子を見ながら 自分の過去の母との接し方を思い出し いずれ…と思っていた。
利用者さんは「寝たきりになっても 施設に入所しても来て下さいますよね」といつもいつも話されていた。 其の度に 「はい」と返事していたのだが…。 それを叶えて差し上げられなかった事が悔やまれる。 勝手に訪問と言う訳には行かないのだから…。
利用者さんが亡くなられた事を知ったのは マンションの管理人さんと偶然出会って教えられたのだ。 管理人さんも 業務外でずいぶんと手助けなさっておいでだったのだが ご家族は 気がついていない。 亡くなられた事も知らなくて… 売りに出されて初めて知ったと言う事だ。 「荷物が運び出されていたので あの時には亡くなられていたのですね」と話されてた。
独り暮らしを選択なさってマンションに住まわれ 独りで生きていく事をあれこれと考え 命の限りを予測なさっていたようにも思える。
利用者さんは 訪問の度に「ありがとう」と言われたけれど 其の度にこちらも「私も教えられています。ありがとうございます」伝えていた。
亡くなられた事を知り 独り暮らしできるぎりぎりまで関わらせて戴いたことに改めて感謝し ご冥福を祈った。
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