母のタイムスリップ日記
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利用者さん訪問。 「今日は 午後に銀行に行くので お化粧してしまって 洗髪どうしようかなぁ〜」と迷われる利用者さん。 洗濯機を回している間に 考えて頂く。 「来週の水曜日は祝日なので訪問はないので 大丈夫ですか?」 「そうね 頭気持ち悪いから やっぱり洗髪していただくわ」 という事で早速 洗髪。 その後 お掃除。 大分 慣れて 雑巾片手に拭き掃除しながらである。 コートがベットの柵にかけられていたがが 畳の上に置かれたのだろう 埃がいっぱい付いていた。 「これしまってください」と言われたので ブラシをかける了解を得て ヴェランダでブラシをかけて収納。 掛け布団の上も 埃が目立つので これもヴェランダで叩いた。 ポータブルトイレの中味を捨て掃除すると「すみません」と言われる。 「時間内に出来る事は 仕事ですから 気になさらないでください」と伝えた。 掃除が済んで 洗濯が終わらないので キッチンの洗い物をした。 洗濯物が済んで 干して丁度時間。 活動報告所を記入していると「30分伸ばしてください」と言われた。 「用事ありますか?」とお聞きすると「もう ありません」との事。 「それでは 延長なしで大丈夫ですよ」と伝える。 「いや あなたは15分早めに見えて もう7分経過している。先週もそうだった。これでは申し訳ないから」 「じゃ 次の時に30分延長して記録させて戴きます」という事で納得していただく。 15分くらい早めは 気にする事も無いと思うのだが きっといろいろ言われているのだろう。これからは10分前に調整しよう。
活動を終えた足で 母の所に向かう。 母の昼食は済んでおり テーブルに向かってくつろいでいた。 新しい職員が 車椅子の入所者とおしゃべりしていた。
母の排泄を職員に確認した。 「はなさん この間 生のアロエ試食させて貰ったでしょ。あれ バッチリ効いてね。私だけじゃなくて 一緒に試食した人も同様だったのよ」 「へえ じゃ 母にも効用があるかもね」 と言う訳で母をトイレ誘導。 少しお腹をマッサージして笑って貰ったら お見事でした。良好なものでした!
その後リハビリが始まる。 その間にホールで また いろいろ起きそうなので 居室から出たり入ったりしながら調整。 「この方は ご主人ではないですよ。だって 女性でしょう」 「エッ?女性?そんな馬鹿な」 「男性と間違えられたら あまり気分良くないのではないかしら?」 「そうね。あっ この方女性なの?」 「そうですよ。ご主人は 今お出かけですし…」 「ありがとう。教えてくださって」 職員が出てくると 「あの方 優しくいろいろ教えてくださるから ほんとに良い方」と話されていた。 判らないようで 判っている。 おそらく 困惑の中で過ごされているのだと思う。
リハビリが終わってから その方が見えて「外 行きたいわ。一緒に行ってくださる?真っ直ぐ歩いてみたいわ」と言われた。
その後 職員がトイレ誘導なさって また 成功。 今日は 先日とは別の職員。 トイレから出てきてからは 少し不安定になるので そのあとをフォローさせてもらう。 気持ちが落ち着いてきてから 母をホールに誘導した。 その後 職員に確認を取ってから その方を外に連れ出した。 母の散歩コースの半分も歩かないが 腕を組んで歩いた。 「私のお母さんと歩いているみたいで嬉しいわ」と言うと「私も息子しかいないから…」と言われた。身体に触れられる事を嫌がる方だったが 腕を組んでも嫌そうではなかった。 公園をみると木が白っぽくなっていたので「桜?」と思い近づいてみた。 山桜ぽかった。赤い色の葉も付いていた。 ソメイヨシノはと見上げると 蕾は緑色をしていた。 まだ 少し早いけれど でも確実に咲く時を待っている風であった。 その方は 桜には余り興味を示さなかったので 長居せずに施設に戻った。
お次は 母の番。 支度をして 外に出た。 足取りは悪くない。 「ケーキ食べたい?」と「ケーキ」と反芻してから頷いた。 「じゃ 行こう♪」という事で バスに乗って出かける。 庭園でも見ながらと思った。が 微妙に時間が足らないと感じて ケーキ屋さんだけにしようと思いなおした。
食事に響かないようにフルーツプリンとハーブティーのセットにした。 母の視線は 同姓のお客さんに激しく動いていた。 入り口からお客さんが入ってくるとそちらに気をとられて 落ち着きをなくすだろうと考えたのだが…逆向きに座った方が良かったみたいだ。 読みが甘かった。 一口食べた後 次の一口が出なくて 手を伸ばして介助したらちょっと嫌がった。 外に出たときは プライドも微妙にいつもと異なる。 母の様子を見ながら 時折介助しながら…。
今日は微妙な日かもしれないと何処かで覚悟した。 しかし 何事もなく帰路のバスに乗り込む。 いつもなら シルバーシートまっしぐらなのだが 生憎 高齢者でいっぱい。 シルバーシートも空いてなかった。 仕方ないので 後方の2人席へ座った。 いつもなら 私が内側に座るのだが 座りにくそうだたので外側の席に座った。 「何事もおきませんように…」と祈りながら。 降車する停留所が近くなったので 母の膝を跨いで先に席を立った。 バスが止まって 母に席を立って貰おうとして 降車拒否。 ストライキが始まった。 周囲に居る方は 結構お年寄りが多くて「こりゃたいへん」とザワザワし始めた。 「お手伝いします」と私の荷物を持ってくれた。 別の人は 運転手さんに「ちょっと待ってあげて」と声をかけてくださった。 また 別の人は「後ろから出してあげて」と運転手さんに声をかけてくださり「料金は払ってあげる」と申し出てくださった。
1人の老人が母の手を引っぱってくれた。 けれど 見知らぬ男性が笑顔もなく急に手を引けば 母の機嫌は更に悪くなる。
見知らぬ人の思わぬ手助けに 感謝しながら何とか下りる事ができた。 気がつけば バスの後ろに2台のバスが続いていた。冷や汗ものだ。 いや それほどの時間を要したという事ではないのだが…。
バスを降りたものの 母の機嫌はかなり斜めだ。 ちょっと遠回りして 気分を変えてもらおうと思い 大きな声で歌を唄ったら「うるさいんだよ!」と怒り出す。 あちゃ 裏目に出ちゃった!! 「ごめんごめん」と謝って 周りの景色の話を自分に語りかけるように話した。 ようやく エレベーターに乗って入り口まで来て 椅子に座ってもらう。 上履きに替えていると職員が「お帰りなさい」と出迎えてくれた。 「機嫌が悪いから 話さない方が良いと思います」と暫く放置。
母はむっつりと椅子に座った儘。 今日はウルトラ級だなぁ〜。
5分ほど経過して 居室に誘導しコートを脱いで貰い トイレ誘導。 ちょっとパットが濡れていた。 原因はこれかもしれない。 「トイレに連れていかなきゃ」と思ったが 最適なトイレがない場所なので避けてしまったのだ。母には 悪い事をしてしまった。 トイレで排泄とは言っても 自分の都合で「パットがあるし…」としてしまったのだもの。
「ごめんね」と謝ったら シャーッとでた。 その後 落ち着きを取り戻して ホールでテレビに見入っていた。
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