母のタイムスリップ日記
DiaryINDEXpastwill


2007年03月02日(金) 母の意思


娘は大阪へ月曜日まで出張。夫は仕事で帰宅が遅い。
訪問活動もないし...。
家族に迷惑をかけずに済むので 母を泊めようと迎えに出向いた。

全て支度を済ませて家を出たので 時間の余裕はある。
と言う訳で 髪が伸びて「不景気あたま」(父が髪の毛が伸び切ってしまうとよく言っていた)なので 美容院に寄ることにした。

しかし 着替えと洗濯物を持っているので荷物がすごかった。
美容院の階段を上るのは 結構きつかった。
駅まで行ってコインロッカーに入れておこうかと迷ったが 戻って美容院も母には大変なので荷物を持ったままにした。

美容院は空いていて助かった。
洗髪は 相変わらず大変だったが 後は何とか我慢してもらった。
施設を出る時 伸びた前髪を帽子の中に入れていた母だったので 伸びてきている事は自覚していたからだろうか?

前髪にロット巻いてくれているオーナーのスーツのボタン。
丁度 母の目の前なので 手外れているボタンを懸命にかけていた。

今日は 緩やかなパーマがかかって 綺麗に仕上がった。
やはり 落ち着いていると多少の我慢も出来るんだなぁ〜。

美容院を出る頃には日もとっぷり暮れてしまった。
暗い夜道をテクテク。
以前なら暗い夜道は 母の不得意であったが 最近はちょっと変わったみたいだ。
途中デパートに立ち寄り 明日のひな祭りの為に桜餅を購入。

家に戻って 手洗いをしっかり済ませて夕食。
母の食欲は普通よりやや落ちていた。
だから 遊びも多かった。
半介助で何とか食べ終えた。

食後 食器濯ぎを手伝って貰った。
先に綺麗に洗ったものを濯いで水切りに置いて貰う。
指示しても 言葉が思うように伝わらなかった。
動作よりも言葉のリハビリが目的だから これでよし。

その後フルーツとプリンのデザート。
これは 喜んで自力で食べた。
母はずっとニコニコしていた。
時計を見て「いち に さん...」と幾度も読む。
どうやら秒針が動いているのが面白いようだ。
「とけいね」というと「時計だ」と頷いて言う。
言われて始めて 時計と認識できたと言うように見えた。

暫くして トイレ誘導し入浴。

入る時は 難儀した。
ご存知の通り 我が家には手すりはない。
出来る限り危険回避させようと思うが 母には母の考えがあって どうしても対立してしまう。
以前の母なら 危険回避も出来たが今の母は 溺れるもの藁をも掴むみたいな状態なのである。
シャワーのヘッド受けが壁に固定されているので そこが安全だと思うのだが 簡易のかみそり受け(吸盤タイプ)の方に掴まってしまったりするのだ。母の気持ちに折り合いながら 何とか入浴した。

湯船に浸かってしまえば 気持ち良さそうな表情になるのに 入るまでは ほんとになぁ〜。
施設では もう リフト入浴で決まりのようだ。

体力的な苦労は あまり感じないのだが...危険回避の課題が大きい。

湯船から上がって 身体を洗って シャワーを浴びて 脱衣室に移動しようとすると屈み込むようになった。
「あああ!!!あの時と一緒だわ!排泄だわ。。。」
そう判って タオルを敷き込んだ上を歩いてもらい タオルを敷いた椅子に座ってもらった。
身体を拭いて パジャマを着用してもまだ出てなかった。
「トイレに行く?」と聞くと「うん」と言うので トイレに誘導。
危機一髪だった。
「我慢していたんだね。ごめんね。偉かったね」と母の頭を撫でると頷いていた。
母のこういう意識は 最近かなりはっきりしてきた。
やってはいけないと我慢しているのだ。

実は 施設に迎えに行った時も危機一髪だった。
「トイレ行く?」「うん...」で連れて入った途端に排尿。

今日は ほんとに排泄の事で随分教えられた。
母自身が 判って我慢しているという事だ。
これは 大切にしてあげたい。


はな |MAILHomePage

My追加