母のタイムスリップ日記
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朝 キャベツを半分に切って 更にそれを3つに切り分け 玉葱と人参とじゃが芋と大鍋に入れて たっぷりの水を入れて火にかけた。 1時間コトコト。途中でコンソメを入れて 更にコトコト。 芯までやわらく煮込んだ。
母の便秘解消のため。 薬は使っているけれど できれば食べ物で解決したい。
お天気も下り坂で 洗濯物を脱水して篭に入れた。 娘は通院するので 車を出してもらった。
施設では 今日も母の腹筋運動。 午前中は「いきみ」も数回できた。 繰り返せば 弱いながらも感覚を引き出せるような気がする。 今日は 何とかなりそうな気配。
程なく昼食。 煮込みキャベツ(半分のキャベツ)も大き目のタッパーに収まってしまう。 生のキャベツを半分食べるのは大変だけれど…。
ご飯は少量にしてキャベツのスープは全量摂取。
母の機嫌は悪くない。
食後 室内でまた腹筋運動。 今度は 畳の上で足を上げたり縮めたり伸ばしたり…。 膝を立てて左右に動かすのは嫌がった。 そういえば 最近全く取り組んでいないので固くなってしまい動かし難かった。母も嫌がる。 その後トイレで踏ん張ってもらう。 「がんばる」という言葉とは裏腹に次第に不機嫌になっていく。
連日 「あれしろ これしろ」の指示ばかりなのだから 嫌になっても当たり前の状態なのだ。
かなり 下に降りてきている事が判ったので職員に下剤を指してもらった。 今日は横になった状態で…。 これも 母は非常に嫌がる。
母に関りながら 既に便秘と決めてしまっていろんな処置をしてしまっている自分がだんだん嫌になってくる。 「仕方がないんだよ」と自分に言い聞かせながらも 何処かで納得していない自分がいた。
横になった状態で 母の爪切りを始めた。 嫌な事の連続の母は爪切りを拒否。 小さな戦いが始まった。 「爪が伸びていたら 怪我するから」 一旦諦め おとなしくなるが爪きりが爪に当たった途端「嫌だ」 「切らないとさぁ〜 危ないのよ」「何するの!やめてと言ったらやめて!」と母の口調は次第に強くなっていく。 こういう時の言葉は実に的確である。
おそらく 私にとって爪を切るという事より 早く排便を…という気持ちのすり替えが始まっていた。
言葉は怒ってないが 表情がきつくなってきているのは自分でも判る程。 終いには「い〜っ」と嫌な顔をして見せた。 「なんでそんな顔するの。辞めなさい」と怒った。
「爪切ろうよ!」何とか伸びすぎの所を数本切れた。 でも母も私も苦い気持ちでいっぱい。
娘がやってきて 母に構うもご機嫌斜め。 私は母の後ろから 頭を撫でてみるが それも一度は振り払われた。 母の手を取って 私の頭をポンポン叩いてみるけれど「そんなことしない」と拒否。 謝っても ご機嫌は戻らない。 突然「長生きしなくともいい」と母は言った。 ギョッとして娘と顔を見合わせた。
そのうちにだんだんに落ち着いてきた。 次第に娘に頼るようになってきてホッとする。
お腹がキュルキュルとしてきて 下剤の廻っていると感じられたのでトイレ誘導。 ピッタシに排便できた。
もう少し出ないかと「いきんでみて」と言うと「判らない。さっぱりわからない」とぽつんと言い出す。 母との小競り合いの影響は こんな形で現れた。 おそらく これまでの事は直感的に嫌と言う思いだけで繋がってないのだ。だから「何がどうして?」という思いでいっぱいの母なのだ。
判っているのに ついついやってしまってしまった。 母にとっては下剤を差し込まれてお腹も気持ち悪いのだ。 機嫌が悪くなって当たり前で そこを無視してしまったのだ。 全く 困ったものだ。
おやつの時間になったので ホールに移動。 最初は 介助さえ嫌がった。 それでも 何とか気持ちを沈めて食べ始めた。
母は 私に頼りたい気持ちと放置されるのではないかという気持ちを行ったり来たりしているのが見て取れた。 自分の傲慢さが情けない。
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